洗練された楽曲とメリハリの利いたダンス、芸術性の高いステージを武器に、世界の音楽シーンを蝶のように飛び回るNCT DREAM。東京ドーム公演のために来日した彼らをキャッチした。AERA 2024年6月24日号より。
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――「ユニット数やメンバー編成など、あらゆる面で制限を設けない」という新しい概念で作られたグループ、NCT。8年前に結成。現在は世界の国々から集まった精鋭26人が所属し、五つの派生ユニットが活動中だ。
JISUNG:初めて話を聞いたとき、正直、斬新すぎて頭がこんがらがってしまいました。
HAECHAN:韓国の芸能界で新しいことをどんどん生み出してきたSM ENTERTAINMENT(東方神起や少女時代が所属する、韓国の大手芸能事務所)だからこそ実現可能なプロジェクトですよね。と同時に、仕組みは複雑だけど、難しいことは置いておいて、僕たちは音楽をする人間として、音楽で説明していけばいいと思いました。
CHENLE:NCTを一言で言うなら……麻辣湯? NCTというスープの中に、様々なジャンルの楽曲やら、個性の違うメンバーやら、いろんな要素が入っている。
MARK:(笑いながら)NCTという大きな傘の中に、さまざまなユニットがあると考えると理解しやすいと思います。
(メンバーたち、拍手)
JENO:NCTはネオ・カルチャー・テクノロジーの略字というだけあって、初めてその概念を聞いたとき、まさしくネオなグループだなと思いました。「こんなことが可能なんだ!」と驚いたと同時に、僕には固定のチームがないのかな?と不安にもなりました。
NCTの中心的チーム
CHENLE:いつ、誰が、どのチームで、どれくらいの期間活動するのかわからないからね。
MARK:ルールさえも自由自在に操っちゃうんですよ。例えばNCT DREAMは、元々20歳になったら卒業するルールでした。そのため、僕は20歳で卒業したのですが、メンバーの絆とファンの皆さんの熱意のおかげで、またメンバーと一緒に夢を見られるようになりました。