公務や国際親善で既製品もよくお召し
最近では、春の園遊会のお召しだった淡いオレンジのワンピースが印象的だ。このときは、共布の薔薇飾りのついた帽子を合わせ、招待者を接遇するにふさわしい装いだった。
このワンピースも昨年秋に都内の百貨店で開催された日本伝統工芸展の授賞式や、年末に秋篠宮ご一家で撮影した新年用の映像でもお召しだった。
工芸展ではブローチや帽子もなく、髪もアップでまとめずにおろしており、また違う雰囲気だった。
こうした共布を使った帽子やヘッドドレスが附属するのは仕立ての服だが、佳子さまは市販の服も公務の場に上手く取り入れている。
たとえば20代から30代女性に人気のコンサバブランド、「Apuweiser-riche(アプワイザー・リッシェ)」や、透け感のある素材やこだわりのある刺繍といったデザインが幅広い世代に人気のブランド「ADELLY(アデリー)」もそのひとつ。
昨年11月、ペルーを公式訪問中の佳子さまがお召しだったと思われるのが、「アデリー」がオンラインショップでも販売していた税込み6万7100円の「レイヤードスタイルワンピース」だった。
同ブランドの広報担当者によれば、テレビでワンピースを着た佳子さまの姿が放映されると、問い合わせが相次ぎ、あっという間に完売したという。
緻密な刺繍などが使われており、量産はできない。今年4月の再販も数分で完売となり、現在もオンライン上では、「SOLD OUT」のままだ。
「佳子さまがお召しのワンピースを購入できますか」と問い合わせる女性の年齢層は、20代から70代までと幅広かったという。「母とおそろいで着たい」といった問い合わせもあり、幅広い年齢層に及ぶ佳子さまの人気ぶりをうかがわせた。