そんな15区で暴れるだけ暴れたつばさの党の暴力的なおふざけは、そんな政治的末期状況が生んでしまった悲喜劇のようなものなのではないか。右とか左とか政治信条も思想もない、ただただ「今がイヤ」「今がダメ」と叫ぶくらいの民度しかない私たちの今そのもののような。
と、そんなことを言っているうちに、この国の未来はどんどん暗く重いものになっていくだろう。私たちの暮らしや未来を左右する政治に私たちがどのように向き合うべきか、いよいよ本当に崖っぷちに立たされている状況なのかもしれない。つばさの党の幹部たちの逮捕は、何十年後からみたら、この国の政治状況を考えるうえでの重要な契機になる……ようなものだったりするのかもしれない。やはり諦めてはいけないのだとも思う。少なくとも私は、なんとかしたい、しなければいけないのだと焦燥している自分に気が付かされる思いになっている。