アンコールのラストには、偶然にも結成9周年記念日である5月1日に発売される新曲「音色」を初披露した(撮影/写真映像部・東川哲也)

デコトラでジャンプ

 前半に京本と森本による疾走感あふれるロックナンバー「希望の唄」を披露し、後半に松村と田中の普段の会話がそのままラップになったような「スーパーボーイ」、ジェシーと高地によるノスタルジックなメロディーが切なさを高める「Blue Days」を披露した。最新アルバム「THE VIBES」収録のユニット曲3曲でグループのポテンシャルを見せつけた。

 MCタイムではしみじみとオーラスを噛みしめた。話題は多岐にわたり、約40分展開されたのも深い絆で結ばれたSixTONESならではだ。最後は野球好きの森本が「12球団ツアーをやりたい。沖縄でキャンプもしたい」と口にし、大いに盛り上がった。

 田中が「後半戦2曲はしっとりといくので座ったまま聴いてください」と言って「Call me」と「マスカラ」のアコースティックバージョンを披露した。隙間の多いアレンジによって、さらに6人の声の個性が際立ち、新たなハーモニーが生まれていた。

 ひときわパワフルなビートが轟き、派手なデコトラに乗った6人が再登場。アリーナの外周を走りながら、ラテンフレーバー溢れるEDMチューン「DON-DON-DON」を披露。サビではデコトラの上でジャンプし、オーディエンスも一緒にジャンプ。煙が噴き上がり、高いテンションのまま「RAM-PAM-PAM」という流れに場内の温度が一気に上がった。まだまだ手を休めない。性急なダンスチューン「Bang Bang Bangin’」を続け、センターステージに降り立った6人の周りで何度も火花が上がった。

 本編ラスト2曲目、センチメンタルな気分を高めた「Seize The Day」では6人の顔に名残惜しさが滲んだ。高地が「ドーム、こっからだぞ!」と叫び、本編ラスト曲の「こっから」へ。ジェシーと高地が肩を組み、森本が満面の笑みで「ドームありがとよ!」と叫んでサビに突入。アグレッシブにダンスを踊った後、センターにかたまり、円陣を組み隣のメンバーの肩を叩いて労いながらステージは下がり、姿を消した。

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