みなさんは「年金」というと、どんなイメージがあるでしょうか? 会社員の方であれば、お給料から毎月保険料がたくさん引かれているけど、今の自分には特に恩恵があまりないし、将来もらえるのかは不安だし、なんだかちょっとネガティブなイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。
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そんな年金ですが、最近こんなニュースがありました。
「年金の保険料納付5年延長案、 働く高齢者の減額見直し…議論本格化」(4月17日配信、朝日新聞デジタル)
公的年金の見通しをチェックする「財政検証」に向け、厚生労働省は16日、社会保障審議会年金部会に対して、前提となる経済状況などのほか、国民年金(基礎年金)の支払期間の5年間延長や、働く高齢者の年金減額の見直しといったケースについて試算する案を示した。来年には年金制度の改正が予定されており、これらを踏まえた議論が本格化する。
同日の別の記事(「年金納付5年延長の狙いは所得格差の縮小 課題は負担感と国庫負担」)では、このようなことも書かれていました。
重要な課題が、中低所得者がより高い水準の年金を受け取れるようにすること
中低所得者の年金は、定額の基礎年金(40年加入の満額で約6万8千円)の占める割合が大きいため、この部分を底上げすれば、相対的により大きな恩恵を受けることができる
日頃、若い世代の方に話を聞いていると、「自分たちが老後を迎えるときには年金をもらえないのでは」「もらえないのであれば、払いたくない」という声が多くあり、実際に将来いくらもらえるのかわからないから老後が不安だ、という人がたくさんいるようです。
今回のニュースで話題に出ていた年金納付5年延長は、所得格差の縮小を狙いに議論されているもの。
年金保険料は納めている金額によって将来もらえる年金額も変わってきますが、そういう意味でも、自分はいくらもらえるのか?を知っておくことはとても大切です。