4月10日発売の月刊誌「文藝春秋」5月号に、小池知事の元側近で、かつて都民ファーストの会事務総長も務めた弁護士の小島敏郎氏による「爆弾告発」と題した記事が掲載された。
小池氏が再選に挑む20年の都知事選の前に、小池知事の政治とその人生を検証する『女帝 小池百合子』(石井妙子著)という書籍が出版された。その中で、小池知事の「エジプト・国立カイロ大学主席卒業」というプロフィールは「虚偽である」という指摘があったため、小池知事の「学歴詐称」疑惑が一気に燃え広がった。
だが、このときはカイロ大学学長による、「小池氏がカイロ大学を卒業したことを証明する」という声明がエジプト大使館のFacebookにアップされ、疑惑は急速に沈静化。小池知事は同年7月の都知事選で圧勝した。
今回の文藝春秋の記事は次のような内容だ。
20年6月、石井氏の『女帝』が出版された後、小島氏は小池氏から「カイロ大学の件で困っている」と相談を受けて、こう助言したという。
「カイロ大学から卒業したという声明文を出してもらえばいいのではないですか」
これを受けてカイロ大学が声明を出したが、小島氏は後日、声明の文案は元ジャーナリストのA氏が書いたことを知ったという。小島氏は、「大学を卒業していない小池さんは、声明文を自ら作成し、疑惑を隠蔽しようとしたのです」 と結論づけている。
この告発によって、再び小池知事の学歴詐称が取りざたされる事態になった。