「貢献欲求」を満たしてあげよう
年上部下の「行動を変える」方法の一つに、「貢献欲求の充足」をそえた伝え方があります。
たとえば、相手の経験を尊重して、以下のような言い方をしてみましょう。
「〇〇さん、相談なんですが、チームで今期のミッションをクリアするために、今回の業務フローを皆で徹底していきたいんです。そこでぜひ、この仕事に長い〇〇さんには、フロー浸透の牽引役になってもらえないでしょうか?」
ある若手管理職の方が、年上部下にこんな風に伝えるのを見て、「うまいなあ」と唸らされたことがありました。
その管理職の方は、さらに、年下部下の方に、新フロー設定の背景を丁寧に説明し、その上で力を貸してほしいと伝えていました。
年上部下の方は、最初こそしぶしぶ引き受けていましたが、やがて、自らがお手本を示すようになっていきました。
貢献欲求は、何歳になってもあります。
「~してもらわないと困る」より、「経験あるあなたの協力が必要だ」という伝え方には、貢献欲求の充足と行動変容をイコールにさせる効果があると、気づかされた場面でした。