独立会見での中居正広もひとりで乗り切りお見事だった(撮影/今村拓馬)
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 4日放送「ぐるぐるナインティナイン30周年SP」(日本テレビ・午後7時)は30年の超秘蔵映像を大公開するのとゴチ超高額自腹対決が話題だ。そして、中居正広が22年ぶりゴチに参戦する! 以前、ゲストで初めてピタリ賞を出した中居に再びミラクルは起こるのか? トークがさえわたり人気の中居正広の過去の記事を振り返る。(「AERA dot.」2024年2月3日配信の記事を再編集したものです。本文中の年齢等は配信当時)

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ダウンタウンの松本人志が芸能活動を休止したことで、テレビの世界には大きな穴が空いた。松本がレギュラー出演していた番組のスタッフは、その穴を埋めるべく対応に追われている。

 松本が抜けた後の収録でも、何事もなかったかのように進んでいく番組も多かったが、1月28日放送の『まつもtoなかい』(フジテレビ系)だけは違った。

『まつもtoなかい』は、松本と中居正広の2人がホスト役としてゲストを迎えるトーク番組である。2人だけでやっているトーク番組で1人が抜けるというのは、どう考えても厳しい状況だ。トークが主体の番組ということもあり、その話題に触れないわけにはいかない。そんな中で、1人でスタジオに登場した中居の立ちふるまいは見事なものだった。

独り言をつぶやく中居正広

 スタジオセットの扉を開けて笑顔で現れた中居は、少し歩いてから扉の方に戻り、独り言のように「そうか、閉めなきゃいけないんだ」とつぶやいて、扉を閉めた。松本と2人で登場するときとは段取りが変わっている、ということをさり気なく示してみせた。

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ラリー遠田

ラリー遠田

ラリー遠田(らりー・とおだ)/作家・お笑い評論家。お笑いやテレビに関する評論、執筆、イベント企画などを手掛ける。『イロモンガール』(白泉社)の漫画原作、『教養としての平成お笑い史』(ディスカヴァー携書)、『とんねるずと「めちゃイケ」の終わり<ポスト平成>のテレビバラエティ論』 (イースト新書)など著書多数。近著は『お笑い世代論 ドリフから霜降り明星まで』(光文社新書)。http://owa-writer.com/

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