オリー・アレクサンダー、【ユーロビジョン】出演ボイコットの要請を“平和を呼びかけるために”拒否

 ガザでの戦争が続く中、イスラエルが参加することを理由に2024年の【ユーロビジョン・ソング・コンテスト】への参加を辞退し、ボイコットするよう求める声を受けて、オリー・アレクサンダーは毎年恒例のこの大会に参加する決断をした理由を説明した。

 現地時間2024年3月29日に自身のインスタグラムに投稿した声明で、オリーはコンテストからの辞退を求める公開書簡を彼に送った活動家グループQueers for Palestineに反応した。彼は、「ガザでの即時かつ恒久的な停戦、すべての人質の帰還、パレスチナとイスラエルのすべての市民の安全と安心を要求するための行動を心から支持します。今年の【ユーロヴィジョン】をボイコットすることを選択する人々がいることは知っていますし、その決断を理解し尊重します」と綴っている。

 オリーは、正しい行動をとるために“多くの時間をかけて熟慮した”結果、【ユーロビジョン】への参加を辞退しても“共通の目標に近づくことはできない”と判断したと続けた。彼と他の何人かの出場者が話し合い、“参加することで、私たちは団結し、平和を呼びかけるためにプラットフォームを使うことができる”と決めたと語った。

 Queers for Palestineは公開書簡で、オリーが“音楽を通して提供したクィアの喜びと豊かさのビジョン”に拍手を送り、“すべての人のための集団的解放への信念を共有する”と述べたあと、彼に“【ユーロビジョン】からの撤退を求めるパレスチナの呼びかけに耳を傾ける”よう求め、“アパルトヘイトとジェノサイドを犯している国家と一緒にパーティーをすることはできない”と続けた。

 オリーはまた、他の【ユーロビジョン】参加者たち(アイルランドのバンビー・サグ、ノルウェーのゴーテ、ポルトガルのiolanda、サンマリノのメガラ、スイスのニモ、デンマークのサバ、リトアニアのシルヴェスター・ベルト、フィンランドのWindows95Manと自身)が署名した声明文も紹介した。この声明には、「虐げられた人々と連帯し、平和と即時かつ永続的な停戦、そしてすべての人質の安全な帰還を心から願う」と書かれ、「この空間がより大きな思いやりと共感を呼び起こすことを強く願いながら、(この空間を)創り、維持することが私たちの義務である」と感じていることが綴られている。

 Queers for Palestineはその後、オリーの決定に反応し、彼と出場者仲間の両方からの反応を“歓迎する”としながらも、両者の発言は不十分だと指摘した。「(オリーたちが)その声を利用して、ガザでの大虐殺を単なる“状況”と曖昧に呼ぶことで軽視するとき、自分たちの力を誤用している。歴史的パレスチナと亡命者を含め最大のパレスチナ人連合が出したボイコットの呼びかけを無視することを選ぶとき、占領され虐殺され、私たちの連帯を求めている人々を見下している恐れがある」と非難した。

 オリーが現在進行中のガザ紛争について自身の考えを述べたのは今回が初めてではない。2024年の【ユーロビジョン】への出場が発表される少し前、この歌手はLGBTQ活動家グループVoices4 Londonが2023年10月に発表した、ガザでの停戦を求め、イスラエルを“アパルトヘイト政権”と呼んだ公開書簡に署名した。オリーが【ユーロビジョン】の英国代表として発表されたあと、保守党のある関係者は英デイリー・テレグラフに対し、彼を英国代表に選んだ英BBCを批判し、この決定を“BBCの重大な見落とし、もしくはずうずうしさ”と語った。