トコジラミ=写真はいずれも「日本ペストコントロール協会提供」

 害虫のトコジラミがJRの車内で見つかったとSNSで話題になっている。JR東日本の広報担当は「投稿内容の事実確認が取れていない」としながらも、「投稿を踏まえ特に注意して車内清掃を行うように関係箇所に申し伝えている」とAERA dot.の取材に答えた。JRでは普段の清掃について乗客の健康を考慮し薬品による殺虫は行っておらず、「日々の清掃では座席表面の汚れ等は用具を用いて取り除き、月1回を目安に実施する重点的清掃にて掃除機による吸引清掃を実施している」と説明する。さらにトコジラミなどの害虫が見つかった際には「車内燻煙を行い対応をする」という。トコジラミとはいったいどういった害虫なのか。過去に話題となったトコジラミの記事を再配信する。(この記事は、2023年11月19日に配信した内容の再配信です。肩書、情報等は当時)

【本気で閲覧注意!】トコジラミに刺されるとこうなる(他9枚)

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「かゆすぎ」「気持ち悪い」。韓国やフランスで大発生し、住民を恐怖に陥れている害虫「トコジラミ」(別名・南京虫)。寒さには弱いとも言われ、これから冬を迎える日本は安心かと思いきや、日本の暖かい家屋では話は別だ。害虫の専門家は「冬でも出るのが当たり前だと思った方がいい」と注意を促す。

 トコジラミが大発生している韓国。

「渡韓する人は注意を」

「日本に持ち帰らないで!」

 SNSには日本人の不安の声もあふれるが、韓国政府は11月13日から4週間を「集中防除期間」とし、被害拡大防止に乗り出した。

眠れないほどの激しいかゆみ

 害虫の生態に詳しい「害虫防除技術研究所」代表の白井良和さんによると、そもそもトコジラミは「シラミ」ではなく「カメムシ」の仲間。体長は5~8ミリで、部屋が明るいときはベッドやソファの隙間、カーペットの裏、カーテンの折り目などに潜り込んで隠れている。

 そして夜、寝静まった住人を襲い血を吸うのだ。このときに注入される唾液(だえき)でアレルギー反応を起こすと、眠れないほどの激しいかゆみを引き起こすことがある。

 朝起きた時にはトコジラミはすでに潜伏場所に戻っていて人目にはつかない。また、数日経ってからかゆみが現れることがあり、なぜ体がかゆいのか、原因が突き止めにくい。

「トコジラミの存在になかなか気づくことができない点。絶食しても半年や、なかには1年以上も生きた個体が確認されており、1日に5~6個の卵を産むなど繁殖力も非常に強い。害虫のなかでも特にやっかいなのがトコジラミなのです」(白井さん)

押し入れ隙間の巣にいる成虫と卵
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國府田英之

國府田英之

1976年生まれ。全国紙の記者を経て2010年からフリーランスに。週刊誌記者やポータルサイトのニュースデスクなどを転々とする。家族の介護で離職し、しばらく無職で過ごしたのち20年秋からAERAdot.記者に。テーマは「社会」。どんなできごとも社会です。

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