「芸能界最強占い師」として知られ、25年間で7万人以上を無償で占い続け、新刊『ゲッターズ飯田の五星三心(ごせいさんしん)占い2024』も話題のゲッターズ飯田さん。人は一人で生きているわけではないからこそ、人との縁は大切です。
【写真】ボロボロになるまで…ゲッターズ飯田さんが外した「赤い仮面」
かといって、「いい縁をつくりたい」と神頼みしても仕方がないわけで、ゲッターズ飯田さんの経験談も交えつつ、「縁」のつながりかたを紹介しましょう。(朝日新聞出版刊『ゲッターズ飯田の縁のつかみ方』から一部抜粋・再編集)
全力を出し切ると、何かにつながる
僕たちは日常的に「良縁」「ご縁があって」などと、「縁」という言葉を使いますが、そもそも「縁」とは何なのでしょうか?
ふと、自分にいまある「縁」を思い起こしてみると、あのとき「運」がまわってきて、それに対して真剣に全力で取り組んだから「縁」がつかめたのかなと思うことがあります。
僕自身の「縁」の話をします。
お笑いコンビを解散して、芸人を辞めて、裏方にまわろうと思っていました。漫才のネタを書く作家さんになろうかと。
占いは、芸人時代から趣味としてやっていて、仲間内では「当たる!」と言われていました。
そんなとき、知り合いのプロデューサーさんから、「番組で占いの企画をやるから、手伝ってくれない?」と言われて、打ち合わせに行ったんです。すると、僕の両隣にたまたま偉い放送作家さんが座りました。
僕はまだ、テレビ業界のことは何も知らない素人でしたが、占いに詳しい元芸人として呼ばれているので、占いをエンターテインメントとして面白がれるような企画にしたいと、全力で考えました。
呼んでくれたプロデューサーさんの期待に応えるためにも、意見をどんどん言いました。
「その内容だと占いじゃない。心理学になります」
「占いだと、もっとこうなります」
「こうしたら面白いと思います!」
僕は頭をフル回転させてアイデアを出し、臆せずに率直な意見を言いました。
そして番組がオンエアされ、なんと、その占い企画で視聴率が上がったんです。しかも、それが3週続きました。
「お前、運がいいな」
そう言われて、気づいたら企画会議に呼ばれるようになり、その偉い2人の放送作家さんの間で、
「飯田、これはどうだ?」
「占いだと、こうです。こうしたほうが面白いです」
「なるほど、面白いな!」
などと話し合いながら、まだ台本を書いたこともないのに、企画に対して意見を言うアドバイザー的な立場になったんです。
でも、それはたまたま運がよかっただけで、「占い企画」も、そうずっとは続きませんでした。