エミネム、スーパーファン文化を掘り下げるドキュメンタリー『Stans』を共同製作
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 エミネムの2000年のヒット曲「Stan」は、“過剰なファン”または“過剰なファンとして振る舞うこと”という意味の“stan”(スタン)という言葉を生み出し、数十年後のSNS時代におけるスーパーファン文化の進化を予見させた。そして今、スリム・シェイディはアーティストとオーディエンスとの重層的な関係を深く掘り下げる『Stans(仮題)』と題されたドキュメンタリーを共同プロデュースする。

 米バラエティによると、『Stans』は今年後半にリリースされる予定で、【グラミー賞】受賞15回を誇る彼が自身のShady Filmsを通じ、DIGA Studios、Hill District Mediaとともに関わっている。

 スティーヴン・レカートがこの映画の監督に抜擢されたと報じられている。ドキュメンタリーのあらすじによると、今作は“世界で最も象徴的で不朽のアーティストの一人であるエミネムと、彼を崇拝するファンのレンズを通して語られる、スーパーファンダムの世界への暴露的でエッジの効いた、そして拍子抜けするほど私的な旅”になるという。

 エミネムのマネージャー、ポール・ローゼンバーグは声明で、「“Stans”は、私たちがカメラの向きを変え、オーディエンスにファンであること、場合によっては狂信者(ファナティック)であることについて問いかける機会となるだろう。これは、エミネムの最も魅力的な曲の一つと、世界で最も重要なエンターテイナーの一人というレンズを通して、ファンベースとアーティストの関係を研究するものだ」とコメントしている。

 『Stans』は仮題と伝えられており、このドキュメンタリーは初めはMTV/パラマウントが配給する予定だ。

 エミネムの「Stan」は、2000年の『ザ・マーシャル・マザーズ LP』に収録されている。ザ・45・キングがプロデュースしたこのマルチ・プラチナム・トラックは、米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”では2000年12月に記録した51位が最高位だった。オックスフォード英語辞典は2017年に“Stan”を名詞と動詞の定義で登録した。