AERA 2024年1月15日号より

鍋つゆの黄金比

 はらぺこグリズリーさんが試作を重ねてくれた「鍋つゆ」が感動的に美味だった。

「肉、魚、野菜、どんな具材でもおいしい鍋に仕上がる万能鍋つゆレシピです。鶏もも肉や手羽元なども組み合わせると、だしにもっと深みが出ます」

 水800ミリリットルに対し醤油とみりん各50ミリリットル、和風の顆粒だし小さじ2。ありふれた材料を合わせるだけなのに、まるで魔法のようにおいしい。鍋つゆにも完璧な分量、いわゆる「黄金比」がある?

「ほめていただきありがとうございます(笑)。水に対する醤油、みりんのバランスにこだわり、配合を繰り返しました。最後まで飽きずにおいしく食べられると思います。味が濃すぎると最初の一口はおいしくても、だんだんくどくなりますし、その逆もまた然りですので」

 最後に市販の鍋つゆについて質問した。鍋つゆは数百円だが、調味料を混ぜた液体としては高すぎると思いませんか? 価格の大半が、美しい写真入りのパッケージ代では?

「味も豊富ですし、使っていいと思います。料理だけに時間を割ける人は多くありません。食品メーカーが研究を重ねて、簡単においしい鍋を作れるようにしています。便利なものは利用しながら、上手に手作りを組み合わせればいいと考えます」

3人分レシピ(1人前のたんぱく質38.3g)

AERA 2024年1月15日号より

【鍋つゆ】水800ml、しょうゆ50ml、みりん50ml、和風顆粒だし小さじ2【つくね材料】鶏むねひき肉200g、しょうがチューブ小さじ1、マヨネーズ大さじ2、塩1g、片栗粉大さじ1【その他具材】白菜(ざく切り)400g、長ネギ(ざく切り)1本、タラ2きれ(1口大に切る)、豆腐1丁(5cm角に切る)、春菊1束(5cm幅に切る)、大根(拍子木切り)100g【作り方】(1)ボウルにつくねの材料を全部入れて混ぜる。(2)鍋に鍋つゆの材料と白菜、長ネギ、大根、タラを入れてひと煮立ちさせる。(3)スプーンでつくねを一口サイズにして入れ鍋のフタをする。つくねに火が通るまで中火と弱火の間の火加減で煮込む。(4)春菊と豆腐を入れ、再びひと煮立ちしたら完成。

AERA 2024年1月15日号

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