佳子さまが身近に感じるカジュアル
一方、カジュアルな佳子さまはスポーツ観戦のとき。
「23年8月1日『全国女子高校野球決勝戦』観戦の時には、白地に紺の水玉のワンピースでした。ウエストのサッシュがアクセントでしたが、フレアースリーブが動きに合わせて揺れ、柔らかな印象でした。カジュアルともいえるこのファッション、女子高生達にとっても、より身近に感じられたことでしょう」
フェミニンとカジュアルの中にも、「絶妙なさじ加減」があると青木氏はいう。
「これまでの女性皇族の定番ファッションと比較すると、よりフェミニンであったり、よりカジュアルであったりという装いの場面もみられます。
しかしながらその中にも、行事の意味や訪問した場所との関連性を考えての選択をなさっているように見えます。
佳子さまは成年会見で、『祖父母としての両陛下(上皇ご夫妻)についてですが、お若かったころのご自身の経験などをよくお話して下さいます。日本を始め海外についての歴史や自然、文化などについてお話して下さることもあり、学ぶことが多いと感じております』と述べられています。
皇室の伝統を守りながらも、自分自身で考え工夫なさっているのではないでしょうか」
29歳になられた佳子さまからは、装いの中にも強い意思や考えが見え隠れする。公務にまい進される中で、花開いていく“佳子さま”らしさから、目が離せない。(AERA dot.編集部・太田裕子)