「ウニ丼」の発祥の地は礼文島だといわれていますが、北海道民に「ウニ丼」と聞いてまず思い浮かぶのは、積丹(しゃこたん)でしょう。ウニが旬の今、ウニ丼を食べるためだけに積丹に行く人も多いはず。積丹では7月いっぱいの期間限定で、15軒のお店で2500円のウニ丼を提供しています。町をあげて、まさに「ウニ丼祭り」!! 北海道の青い海と、おいしいウニ丼。今しか味わうことができない旬のウニ丼を食べに、積丹へ行ってみませんか。
この記事の写真をすべて見るウニが食べる昆布そのものが良質。だから北海道のウニはおいしい !! 積丹の旬は8月まで。
積丹は北海道の西側、札幌から車で2時間弱で行くことができる半島です。
ウニは日本の生産量のうち、約半分を北海道産が占めています。主な漁場は、礼文、羅臼、襟裳など多数ありますが、積丹のウニの旬は6月~8月です。
ウニは海藻を食べて成長しますが、北海道では、そのエサとなる昆布自体が良質です。冷たい海水で育った昆布は、その昔、朝廷や将軍家に献上されていて、「献上昆布」と言われるほどの高品質です。このような良質の昆布を食べて育った北海道のウニは、うまみや甘みが違います!!
ウニの産卵期は9月~10月で、この時期は禁漁となります。したがって、ウニが食べられるのは8月末まで。まさに、今しか食べることができない旬の味です。
赤い 「ガンゼ」 と白い 「ノナ」。“赤いウニ” と“白いウニ“ で、超ぜいたくな 「紅白丼」!!
積丹のウニ丼で使われるウニの8~9割はキタムラサキウニです。ムラサキウニよりも一回り大きく、身が赤いエゾバフンウニよりもやや白いので、漁師のあいだでは「シロ」と呼ばれています。また、北海道や青森では「ノナ」とも呼ばれていますが、この語源はアイヌ語からきているといわれています。
一方、キタムラサキウニと比べて身が赤いのがエゾバフンウニです。殻のトゲが短く、見た目はまるで馬ふん。数が少ないゆえにお値段がはる高級なウニで、甘みもうまみも濃厚、まさに「ウニの王様」です。身が赤いので漁師のあいだでは「アカ」と呼ばれていますが、「ガゼ」または「ガンゼ」とも呼ばれています。
積丹には、“赤いウニ”と“白いウニ”を使って“紅白丼”を作っているお店がいくつかあります!! 値段は時価ですが、だいたい4000円程度。こんなぜいたくな紅白丼、一度は食べてみたいですね。
期間限定、15軒のお店が2500円で 「生ウニ丼」 を提供。海鮮とウニのコラボ丼もあります !!
積丹では今、15軒のお店で、2500円で「生ウニ丼」を提供しています。どのお店で食べても2500円。7月いっぱいの期間限定なので、何軒かのお店を回ってウニ丼を食べ歩くというぜいたくなはしごも、この時期ならではの楽しみです。
さらに、15軒のお店では、それぞれ独自のオリジナルメニューを用意しています。ウニだけの王道「ウニ丼」をはじめ、イクラ、サーモン、ヒラメ、アワビ、マグロ、カニ、ホタテなどからお好みのネタをチョイスする3色丼なども定番です。また、テイクアウトができるお店もあるので、「積丹ブルー」の海を見ながらウニ丼を食べるのも、オツですね。
濃厚な甘みとうまみ、口の中でとろける食感…。ウニは、ウニだけをチョビチョビつまんで食べるより、丼にしてご飯といっしょに食べたほうがおいしいという意見を多く耳にします。ウニが旬の今、ウニ丼で盛り上がっている積丹に行って、今しか味わうことができないウニ丼を堪能したいですね。