荻原さんの画像が無断で引用されたネット広告=本人提供
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 SNS上では、経済に詳しい有名人らが「利益が出る」などとうたい、投資のセミナー参加やLINE登録などを呼びかける投稿やネット広告が見られる。しかし、その多くが、画像を無断で使った「なりすまし広告」だとして問題になっている。不適切な広告を削除すべきプラットフォーム事業者の動きは鈍く、SNSの利用者側で「甘い話」にとびつかない慎重さが必要だ。

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「本当に怒っています。無断で画像を使われて。それも1つだけじゃないんですよ」

 経済ジャーナリストの荻原博子さんの言葉は切実だ。

 2022年2月のある日、友人から電話がかかってきたという。

「投資を勧めているネット広告に、画像が無断で使われているよ」
 

 荻原さんはこれまで、『投資なんか、おやめなさい』『騙されてませんか 人生を壊すお金の「落とし穴」42)』などの投資に対して批判的な本を出版してきた。

「投資反対派の私がなぜ?」

 と、首をかしげる荻原さん。

 友人から教えてもらったネット広告にアクセスしてみると、

「月に30〜50%の利益を上げることは実際には難しくありません。!」

「交流グループ。をクリック。正しい投資習慣を身につけ、他の人から成功の秘訣をゼロコストで学ぶことができます」(いずれも原文ママ)」

 と、投資を呼びかける文言が並んでいた。
 

画像は無断使用されていた

 ところどころにおかしな日本語があり、違和を感じた。また、広告には「荻原博子のLINEを追加すれば無料で(投資勉強会に)参加できます!」と記載されていた。

 さらにほかにも複数のネット広告に、自身の画像が無断で使われていた。なかにはネットニュースと似た体裁を取り、本物の記事と間違えそうなものもあった。
 

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