隔週刊「トミカ歴代名車COLLECTION」は、タカラトミーが厳選した歴代名車を、その詳細を解説したマガジンとともにお届けするシリーズ。スポーツカーからはたらく車まで、毎号付いてくるトミカはオリジナルデザインで、これを集めると、唯一無二のトミカ・コレクションが完成する。
【写真】竹岡圭が「え~」と思った「インプレッサ WRX STi」はこちら
2週間に一度の発売日には、マガジン巻末に収録されるリレーコラム「My car, My mini car」をAERAdot.にも配信。「スバル インプレッサ WRX STi」を取り上げた12月12日発売の15号のコラムは、モータージャーナリスト・竹岡圭による「インプレッサ3代目への思い入れ」だ。
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インプレッサと言えば、世界ラリー選手権(WRC)。初代GC型、2代目GD型、3代目GRB型の「インプレッサWRX STi」は、スバルがワークス体制で挑んでいたWRCの歴代マシンということもあり、モータースポーツの印象、特にラリー中に宙を舞うように疾走するイメージが強い方が多いと思います。
そこから先は「インプレッサ」という名前が取れて「WRX STi」となり、日本国内のラリーシーンなどでの活躍が歴史に刻まれていくわけですが、GRBはスバルがWRCカーとして開発した最後のインプレッサとなりました。
それゆえに、GRBは根強いファンが多く、現在もラリー会場では現役で見かける競技車モデルだったりします。そのせいでしょうか。 16年も前の2007(平成19)年に誕生したクルマという感じが、まったくしないのが不思議です。
もちろんそれは、標準モデルのインプレッサが、次の世代へとフルモデルチェンジした2011(平成23)年11月30日以降も、WRX STiだけは2014(平成26)年8月25日のフルモデルチェンジまで継続生産されていたからかもしれません。つまり、最終型の誕生は9年前になるわけで、〝ホンのちょっと前〟という感じがするんです(笑)。
だから……懐かしいとか古いとかいう印象もないですし……、もう誤解を恐れずに正直に言っちゃいましょう。実は私、GRB型に強い思い入れはありません(笑)。何を隠そう個人的には、2代目となる丸目のGD型が好きだったのです。
2代目インプレッサは、プラットフォームが大幅に改良されてガラリと印象が変わったこともあり、登場した時は「え~、これがインプなの!? なんかイメージ違うんだけどぉ~」なんて思ったりしましたが、その好みだった丸目は世間的にはあまり評判がよろしくなかったようで、早い段階でフェイスリフト(フロントを中心としたデザインの変更)されてしまいます……(涙)。
とどのつまり、私の好みは一般的ではない? ということになるのかもしれませんが、デザインは好みによるところが大きいので、こればかりは仕方ありませんよね(笑)。