2023年も年の瀬に迫った。そこで、AERA dot.上で下半期に読まれた記事を振り返る。エンタメ編の2位は「『東山紀之』東京ラスト公演の日に『新社長辞退』報道 『世の中をなめきっている』と被害者からは批判の声」11月1日配信)だった。(※肩書年齢等は配信時のまま)
* * *
旧ジャニーズ事務所(現・SMILE-UP.)社長で、タレントの東山紀之(57)が31日、東京・渋谷のPARCO劇場で、出演中の舞台「チョコレートドーナツ」の千秋楽を迎えた。この後は、大阪や熊本など全国を回ることになるが、東京での舞台はこれが最後となった。くしくも、この日、報道各社は、東山がタレントとのエージェント契約を担う新会社の社長就任を辞退した、と一斉に報じた。そんな渦中に行われた東山のフィナーレ公演はどのようなものだったのか。また、東山の新社長辞退に被害者たちは何を思うのか。激動の1日を追った。
年内の芸能界引退を表明している東山の東京での最後の舞台。開演の10分前に東京・渋谷の「PARCO劇場」に到着すると、キャンセル待ちの当日券売り場前には13人の客が並んでいた。
最終的に入れたのは前から3番目の人まで。4番目以降に並んでいて、名残惜しそうに立ち去った人たちに中に、女性の2人組がいた。4番目と5番目に並んでいた女性だが、2人はこの日、キャンセル待ちの列に並んでいるときに初めて知り合ったという。
4番目に並んでいたのは、東京・江戸川区から来た女性だった。
「今日は途中でスタッフから『6番目まで調整中』と言われて、ドキドキしながら待っていたんですけど、ちょうど私の前の3番目で切られてしまいました……」