角度を変えて、いっつも爪噛んでるとかね。ストレスフルで人目も憚らずに爪を噛むくらい、追い詰められてるんだな、プーさん……と思うでしょう。熊なのに鋭い爪を噛み散らかして極度の深爪になるほどに、大きな事務所(◯ィズニー)に言いたいことが言えないんだなと、大人の世界の闇を子供たちに見せつけるのです。いつも唇の皮を剥いて食べてて、口の周り血だらけの日があったりしたらとても怖いですよ、これは!
対面した時の距離がやたらに近い、とかもいい。「この人、近いな〜……」っていう人、いますよね。顔と顔との間隔が20センチ割ってきても平気な人。可愛いなって思ってもパーソナルゾーンを秒で突破してくる人には警戒心しかわきません。極近な距離で「は〜ちみ〜つ、た〜べた〜いな〜」とあの声で囁いてくるプー。「は〜ちみ〜つ、た〜べにいきた〜いなぁ〜、い〜きませ〜んか〜?」と誘ってくるプー。やたらまばたきをしながらギンギンな眼で「こ〜のあ〜と空いてま〜すか〜?」と聞いてくるプー。断ると「じゃあ〜い〜つなら空いてま〜すか〜? スケジュ〜ル合〜わせ〜ますから〜」と詰めてくるプー。お決まりの台詞のなかに、10回に1回は「ひ〜とざ〜と、お〜りた〜いな〜」とか「ぜ〜った〜い、ゆ〜るさ〜ない〜」とか「あ〜した〜、や〜めて〜やる〜」とか「お〜れが〜、い〜なく〜ても〜」とか「だ〜れか〜が、わ〜らってる〜」とかちりばめたら、もう誰もプーさんには近づかなくなるでしょう。