とにかくポジティブなアンミカはバラエティ番組に引っ張りだこ

 モデルのアンミカは、ずっと前からテレビに出続けている文句なしの売れっ子タレントではあるが、特にここ数年の充実ぶりはすさまじいものがある。

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 立て板に水の話術で前向きな言葉を放ち続ける「ポジティブモンスター」としての才能が再評価され、バラエティ番組の仕事がますます増えてきた。フワちゃんの親友として「Google Pixel 8」のCMでも共演を果たした。
 

「2020ユーキャン新語・流行語大賞」のトップ110に「フワちゃん」が選ばれ、あいさつをするフワちゃん=2020年12月、東京都千代田区、上田幸一撮影

『人志松本の酒のツマミになる話』で、どんな小さなことにも良いところを探せると語るアンミカが、目の前の白いタオルを褒められるかと尋ねられて、とっさに「白って200色あんねん」と返した。この発言も大反響を巻き起こした。

 ここから着想を得て、10月2日にカプセルトイブランドのガチャっと!が本人監修のもとで全面同系色のキューブパズルを発売した。ほとんど見分けのつかない同系色を揃えなければいけない高難度のパズルとなっている。
 

アンミカは自家発電なポジティブさ

 ポジティブ思考を売りにするタレントはこれまでにも何人もいたが、アンミカはその分野の進化の最終形のような存在である。

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ラリー遠田

ラリー遠田

ラリー遠田(らりー・とおだ)/作家・お笑い評論家。お笑いやテレビに関する評論、執筆、イベント企画などを手掛ける。『イロモンガール』(白泉社)の漫画原作、『教養としての平成お笑い史』(ディスカヴァー携書)、『とんねるずと「めちゃイケ」の終わり<ポスト平成>のテレビバラエティ論』 (イースト新書)など著書多数。近著は『お笑い世代論 ドリフから霜降り明星まで』(光文社新書)。http://owa-writer.com/

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ポジティブ系でもベッキーと異なるところ