
売り上げのためにやっているわけではありません。
「大丈夫ですか?」という問いかけをすることが大事。そのことでお客様に気づきがあり、「あ、備えておかないと。家にある水や乾パンの賞味期限大丈夫だったかな」と思っていただく、啓発としてやっているんです。オーナーさんは、私にそう話してくれました。
コンビニには、毎日のように足を運んでくださる方がたくさんいます。そこに行けば、「防災、大丈夫ですか?」という情報と防災グッズが、しっかりと目に飛び込んでくる。これが有事の時に必ず役に立ってくると思います。
もしもの時の被害を最小限に食い止める。そのために私たちローソンができることは、まだまだ多いはずだと考えています。
竹増貞信(たけます・さだのぶ)/1969年、大阪府生まれ。大阪大学経済学部卒業後、三菱商事に入社。2014年にローソン副社長に就任。16年6月から代表取締役社長
※AERA 2023年9月11日号