書き順、わかりますか?
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 パソコンやスマートフォンは、誰かとのやりとりには欠かせないツールになっている。そんななか、手書きでメモをとったり、手紙を書いたりすると、漢字が思い出せない人も多いのではないだろうか。メールやSNSでは、あんなにスラスラと入力できていた漢字が、いざ手で書こうとすると出てこなくなる。

 「漢字が思い出せない……」。そんな危機感をお持ちの人に、今回はスマホで使える無料アプリを3つ紹介してみたい。

■時間内に書けるか!?

 まず、1つめは「漢字検定・漢検チャレンジ」だ。このアプリは、与えられた時間の中で、漢字の読み書きの問題を解いていくアプリである。正解すると制限時間が延長され、どこまで正解し続けられるかを競う。日本漢字能力検定の2級~6級で出題される全1494の漢字を習得できるようメニューが組まれているが、難易度による級別とジャンル別に問題を選べる。

■読めない字が出てきても大丈夫!

 次に紹介するのが、「手書き辞書検索」。読めない漢字が出てきた際に、それを書き写すことで、漢字の読み方や意味を知ることができるアプリだ。漢字そのものの意味だけでなく、熟語や歴史上の人物名も調べられる優れものだ。また、手書きで入力した文字をそのままテキストに出力できるので、手書きでスマホやタブレットに文字を入力することも可能である。

■人前で恥ずかしい思いをしたくない!

 最後に、「常用漢字筆順辞典」を紹介したい。これは、その名の通り、漢字の書き順を確認できるアプリだ。書き順を調べられる漢字は2439字で、このほかに常用漢字以外も含めた計6027字の読みを調べられる。書き順を調べるにあたっては、手書き入力のほか、キーボードでの入力も。

 今回、漢字を書ける、思い出せるようになるだけでなく、その意味や書き順を学べるアプリも紹介した。単に書けるだけでなく、その意味や書き方までちゃんと知っておいたほうがいいだろう。例えば、「右」という漢字の一画目は「ノ」から書き始めるが、意外にこれを忘れてしまっている人も少なくないようだ。

 漢字が書けなくなっているこのご時世だ。プレゼンの際、ホワイトボードに書いている字の書き順が違っていても、誰も指摘してくれない。間違っていることがわかっていない人もいれば、わかっていて心の中で笑っている人もいるだろう。心の中で笑われないためにも、自分でしっかりと覚えておきたいところだ。

(ライター・河嶌太郎)

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