『水曜日のダウンタウン』(TBS)が、動画配信サービス「TVer」で再生回数1億回を突破した。これは同サービス史上初めての記録である。
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これについて、番組の演出を担当するTBSの藤井健太郎氏は「1億回という数字に実感はありませんが、1番になれたことはありがたいし、誇らしいです」とコメントした。
また、一昔前のテレビ業界ではリアルタイム視聴の視聴率だけが評価の基準となっていたが、近年では見逃し配信サービスでの視聴回数も評価されるようになったことも前向きに捉えており、「TVerのこういった数字が評価の対象となることで、純粋な面白さを追求しやすくなりますし、そうすることで、視聴者の方々とも以前よりWin-Winの関係に近づけている気がします」と語っていた。
ここで藤井氏が「純粋な面白さ」を追求しやすくなる、という表現を用いていることを不思議に思う人もいるかもしれない。見逃し配信があってもなくても、番組作りに携わる人が純粋な面白さを追求するのは当たり前のことではないのか、と。
もちろんそれも一理あるのだが、「純粋な面白さ」とわざわざ言っているからには、そこに藤井氏の並々ならぬこだわりと自信があると見るべきだろう。
逆に言うと「純粋ではない」とはどういうことだろうか。それは、目先の視聴率を確保するために面白さ以外の部分で「保険」をかけることを意味している。