梅、桃、桜と順番に開花し、春真っ盛り!! 東北地方では、今がちょうど桜のでシーズンです。下の写真は福島市にある花見山公園。花卉園芸農家の私有地ですが、一般にも無料開放されていて、今まさに花の見ごろを迎えています。この公園には梅、桃、桜をはじめ、レンギョウ、ボケ、モクレンなどが植えられており、その美しさは写真家の秋山庄太郎氏が「桃源郷」と呼んだほど。ところで、梅も桃も桜も春の代表的な花ですが、この3種類、パッと見て見分けがつきますか?
この記事の写真をすべて見る「梅」は花びらが丸い。花が枝から直接咲いている。
北海道以外の地域では、おおよそ梅→桃→桜の順番に花が咲きますが、3種類ともバラ科の植物なので、どれもよく似ています。咲く時期が違うので、その時期に咲いていれば、なんとなく「梅かなあ」 「桃かなあ」とは思いますが、この3種類、よく見ると、はっきりとした違いがあるのです。
春のはじめに咲く「梅」は、花びらの形が丸いのが特徴です。また、花芽が一か所から一つずつ咲いているので、かたまりで咲く桃や桜よりも控えめな感じです。
花は直接、枝から一つずつ咲いています。
葉は、花が咲き終わってから出るので、花が咲いているときには葉はありません。桃は花と同時に葉が出るので、葉の出具合を見れば桃と区別がつきます。
葉の形は卵型。
「桃」の花びらはとがっている。葉の形は長い楕円形。
「桃」の花びらは、先が少しとがっているのが特徴です。梅の花が一つずつ咲くのに対し、「桃」は同じ場所から二つずつ花芽が出るので、梅と比べて華やかなイメージです。