連日、うだるような暑さが全国各地を襲っている。気象庁によると、今月12日には、東京都八王子市で39・1度を観測するなど、関東地方を中心に40度に迫る猛烈な暑さを記録した。
【写真】大阪・千日前の朝の法善寺横丁。太陽が昇りきる前に打ち水をするのが、各商店の日課
あまりの暑さに、Twitterでは「水分補給」がトレンド入り。そして、合わせてある飲み物もトレンドに。水分補給と言えばスポーツドリンクかと思いきや、さにあらず。飲料大手のキリンが発売している「世界のKitchenから」シリーズの「ソルティライチ」だ。
2011年に発売されて以降、安定した人気を誇る同商品。塩で下ごしらえした果物にシロップをかけた、タイの冷たいデザート「ローイゲーオ」に着想を得て、開発されたという。ペットボトルだけでなく、パウチタイプや自身の好みで飲むことができる希釈タイプも販売している。
やはり暑い夏に飲みたくなる人が多いらしく、キリンの広報担当者によると、年間販売数量のうち6割が、6~8月に売れているという。担当者は「ライチと塩が生み出す清々しいおいしさが好評で、熱中症対策としても飲んでいただけているのでは」と話す。
そこまで人気の商品だったとは……。試しに周囲の人に聞いてみると、長年飲み続けているという人が思いのほかいた。理由を尋ねると、「ライチの甘さが感じられて好き」、「塩も入っていて夏バテにいい」、「さっぱりした味」。また、好きな人の多くが、夏や汗をかいたとき、屋外で活動をしたときなどに飲みたくなるという。なかには「つわりの時に結構お世話になりました」という人も。夏になると多いときは週に2~3回飲むという人もおり、夏の水分補給は「ソルティライチ」で、という人が多いようだ。
取材をしていくうちに飲んでみたくなり、記者もコンビニで購入。口を近づけると、爽やかな香りが鼻を抜けた。飲むと、ライチのやさしい甘味が口に広がり、そこにかすかな塩味を感じる。スポーツ飲料のような口当たりでごくごく飲める。後味もさっぱりしていて、確かに汗をかく暑い日には最適だ。毎年飲みたくなるのもうなずける。