山滴る夏/6~8月

 6月限定の和菓子、とらやの「水無月(みなづき)」(1個270円)は、今年前半の穢れを祓う「夏越しの祓」の行事食で暑気払いにぴったり。七夕には天の川を、梅雨には紫陽花のように雨が似合うモチーフの菓子を贈ると、受け取るほうもテンションがあがるはず。

とらやの「水無月(みなづき)」(1個270円)
とらやの「水無月(みなづき)」(1個270円)

 鳩サブレーで知られる老舗和菓子店・豊島屋の「あじさいだより」(1 箱972 円)は、毎年紫陽花の季節にだけ販売される限定アイテム。色とりどりの金平糖で紫陽花を表現した涼しげなお菓子だ。梅雨が明けて夏本番となってからは、冷やして食べたいゼリーや水羊羹などがおすすめ。ほかの季節と異なり、夏の贈り物で大切なのは、暑さに配慮すること。涼しげで風流な見た目やすっきりとしたのど越しを届けたい。

山粧う秋/9~11月

 重陽の節句(菊の節句)に十五夜と十三夜のお月見、紅葉狩り……。秋色に染まるこの時季は、風雅な風物詩にまつわる品を選ぶといいだろう。この時季ならではの菓銘に注目するのもいい。菊、きせ綿、萩、竜田、錦、雁といった言葉がキーワードで、竜田姫といえば紅葉を司る秋の女神を表す。実りの秋を味わうのもおすすめ。定番の芋・栗・南瓜のほか、葡萄や梨、林檎といったフルーツを取り入れた品も季節感がある。

 ポロモジーの「フルーツバー」(4 個入り1296 円) は、メイプルシュガー、ワインやブランデー、チョコレートなどの素材と、フルーツの食感を楽しむ4種のベイクドケーキ。パッケージも中身もフルーツ感満点。実りの秋を実感できるお菓子だ。たねやの「栗名月」(5 個入り864 円)は、口どけのよい時雨生地で黄身あんを包み蜜づけの栗を一粒のせ愛らしく仕上げた栗名月。十三夜の名月を表現した、手みやげにぴったりのお菓子だ。

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