iPhoneはどこまで進化するのか?
iPhoneはどこまで進化するのか?
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  スマートフォンが主流となり、さまざまな昨日を装備した各社の新機種Android機が続々登場しても、相変わらずiPhoneは人気を集めている。中古を含めて、現在、流通しているiPhoneは、iPhone3GS、iPhone4、iPhone4s、iPhone5、iPhone5c、iPhone5s、iPhone6、iPhone6Plusの8機種。すっかり種類が増えてしまったiPhoneの進化の流れを項目別におさらいしてみよう。

 まずはハード面から比較してみたい。

◆【サイズ(長さ×幅×厚み、重さ)】――iPhone6が最薄の6.9mm

 iPhone3GSは「115.5mm×62.1mm×12.3mm」で135グラムぽってりと丸みのあるフォルムで見た目より重量感がある。iPhone4になると「115.2mm×58.6mm×9.3mm」で137グラムと、重さはわずかに増えたものの、サイズは全体にやや小さくなりエッジの立ったデザインと相まって、グッとスッキリした印象に。iPhone4Sはサイズについては変わらず、重量のみが140グラムと少し重くなっている。

 iPhone5ではディスプレーが大きくなったことに伴い、幅は変わらないものの、長さが少し伸びて、「123.8mm×58.6mm×7.6mm」に。厚みが薄くなってスリムになった印象だ。重さは112グラムとグッと軽量化された。後継機にあたるiPhone5sは、「124.4mm×59.2mm×7.6mm」で112グラムとごくわずか長さと幅が増えたものの、厚みや重さは変わらず感覚的にはほぼ同じサイズである。

 一方、同時発売されたiPhone5cは「123.8mm×58.6mm×8.97mm」と長さと幅のサイズはやや小さくなったものの、重さは132グラムで丸みを帯びたフォルムからもコロンとしたイメージだ。

 2サイズ同時発売された最新版iPhone6が「138.1mm×67mm×6.9mm」で、重さは129グラム、iPhone6Plusは「158.1mm×77.8mm×7.1mm」で重さは172グラム。いずれも薄く大きくなったという印象。特にiPhone6Plusはかなり大きく片手で操作するには厳しいとの声も聞かれる。

◆【ディスプレー】――どんどん大きくなり5.5インチ

 ディスプレーはiPhone3GS、iPhone4、iPhone4Sまでは 3.5インチだったが、iPhone5、iPhone5c、iPhone5sでは4インチに。そして最新版では、スマートフォンの大型化の流れに乗る形でiPhone6は4.7インチ、iPhone6Plusは5.5インチと2種類のディスプレーサイズが同時に発売された。一時、どんどん小さくなる方向にあったスマホだが、iPhoneは新型になるごとに画面が大きくなってきている。

◆【カラー】――色数から高級感のある色へ
 iPhone3GS、iPhone4、iPhone4S、iPhone5までは、カラーの選択肢はブラックとホワイトのみだったが、iPhone5cはグリーン、ピンク、ブルー、イエロー、ホワイトのポップな5色展開で話題となった。一方iPhone5sは高級感のあるシルバー、ゴールド、スペースグレーの3色。こちらはiPhone6、iPhone6Plusにも引き継がれている。

 続いて、ソフト面を比較してみよう。

◆【容量】――最大128GBへ
 容量はiPhone3GsとiPhone4では8/16/32GBだったが、iPhone4sで8/16/32GBに加えて64GBが登場。iPhone5とiPhone5sでは8GBはなく16/32/64GB、iPhone5cは16/32GBのみとなった。最新のiPhone6とiPhone6Plusではなぜか32GBはなくなり、128GBが増えて16/64/128GBとなっている。

◆【バッテリー】――最大通話24時間(3G通話)
 バッテリーの持ち時間は使い方によって異なるのが、どの機種でも使える3G通話で比較してみよう。iPhone3GS、iPhone4、iPhone4S、iPhone5cでは最大8時間だったが、iPhone5、iPhone5sでは最大10時間、そしてiPhone6は最大14時間、iPhone6Plusでは最大24時間と、最新版では大幅に持ち時間が延長されている。ただし、iPhone6Plusの実際の仕様にあたっては、大きな液晶画面での電力消費を考えると通話時間相当の数字だけでは判断できない部分もある。

◆【カメラ】――800万画素で手ぶれ補正も
 iPhone3Gsでは300万画素、フラッシュ無しのメインカメラのみだったが、iPhone4では500万画素、フラッシュつきのメインカメラに加えてフロントカメラが搭載された。また、iPhone4s以降はメインカメラは800万画素で手ぶれ補正機能付きに、iPhone5以降は手ぶれ補正の性能もアップ。ビデオ撮影中の写真撮影やパノラマ撮影など多様なニーズに対応している。コンパクトデジタルカメラに引けをとらない美しい画像や映像が撮れるようになった。

 サイズが大きくなった最新版は、片手で操作しづらいという理由や、iPhone5sが前機種ということから実質0円で入手できる場合もあり根強い人気がある。iPhone6とiPhone6Plusのサイズとバッテリー以外は、スペックに大きな違いはあまり見られない。どちらを選ぶかは、コンパクトさを求めるか、ディスプレーの見やすさを求めるかの好みの差といえるだろう。

※スペックはいずれも当該モデル発表当時のもの