日本では大きな地震がたくさん起きます。M6程度の地震は、だいたい1カ月に1回ぐらいは日本の内陸およびその周辺で起きています。

 M7クラスの地震も、気象庁の統計を見ると、1年に1回ぐらいは日本とその周辺で起きています。

 昨年3月に福島県沖で起きた地震はM7・4でした。残念ながら亡くなった方もいらっしゃいましたが、人が住んでいるところから遠く離れた海で起きたので被害は限定的です。けれども、もし市街地の下でM7クラスの地震が起きれば、大きな被害になってしまいます。

 能登の場合は、2年以上地震活動が続いていて、特に注意が必要ですが、能登以外の日本中どこでも、兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災を起こした地震)や2016年本地震のようなM7クラスの大きな地震が起きると思ったほうがいい。地震に備え、揺れても大丈夫な状態にしておくことが一番大事です。

(構成/編集部・深澤友紀)