「こたつにみかん」という言葉があるほど、冬に欠かせない果物・みかん。
ついつい食べ過ぎて手が黄色になる、なんていう方も多い中、みかんはおいしいけれど皮を剥くのが面倒と思っている方もいるはず。
そこで、みかんが大好きな人も、そうでない人も必見の、捨てるのがもったいなくなる、みかんの皮3大活用法をご紹介!

食べてよし、食べ終わってよしの、万能な果物“みかん”
食べてよし、食べ終わってよしの、万能な果物“みかん”

みかんの皮で手作り漢方

まず、みかんをおいしく食べ終わったら、みかんの皮を乾燥するところから始めましょう。
みかんの皮を乾燥させて作る「陳皮」は漢方の原料の一種で、家でも簡単に作ることができるのです。最初に、食べ終わったみかんの皮を適当な大きさにちぎります。ちぎった皮はザルやネットの上に広げて、風通しのよい場所に7~10日干します。乾燥させてできたみかんの皮は陳皮と呼ばれ、いろいろな場面で大活躍するスグレモノに変身します。

~活用法その1~ さまざまな効能をもつみかん茶

陳皮には血流を改善し体を温める効果、せきやたんを抑制する効果などが期待されています。陳皮を使った「みかん茶」の作り方は、陳皮をコップに入れてお湯を注ぐだけととっても簡単。
一度みかんの皮を乾燥させることで香りが深くなり、生の皮で作るみかん茶よりも味がよいとされています。また陳皮は、余分な脂肪を排除する働きもあるため、食前に飲むことで肥満防止にも役立つ効果が期待できます。

~活用法その2~ みかん湯でぽかぽか

冬の寒い季節にぜひ試したい「みかん風呂」の方法はとてもカンタン。
まず、ネットに入れた陳皮を湯船の中に投入。湯船につかった状態でみかんの皮を軽く揉みだすと陳皮の成分がより広がり、体がぽかぽかする効果を実感できるはず。
このぽかぽか効果は、陳皮に含まれる精油成分がお湯に溶けだし、皮膚の角質を覆ってくれるから。冷え症、肩こり、リューマチなどの症状に悩む人は、家にいながら温泉気分を味わえる「みかん風呂」に、ぜひトライしてみては。

~活用法その3~ 年末の大掃除のお供に

食器用洗剤に柑橘系の香りがする製品が多い理由は、実はみかんの皮のオイル成分には、臭いとりや汚れ落としの効果があるため。そこで、カンタン台所掃除法をご紹介!
まず、生の皮の状態のみかんを用意します。そのみかんの皮の内側でシンクをゴシゴシと磨いてみてください。すると、あら不思議! 汚れを落とすだけでなくシンクにツヤが出るほか、みかんの香りも残って一石三鳥の効果を発揮してくれるはず。
さらに、余ったみかんの皮をこたつの中に吊るしたり(置き忘れに注意してくださいね)、電子レンジで10〜20秒加熱するのも◎。さまざま効能をもつみかんの皮には、意外にも臭い取りの効能ももっているのです。
食べてよし、食べ終わってよしの、万能な果物“みかん”。
あなたもその皮を使って、寒い冬を快適に過ごせしてみませんか。