【米ビルボード・ソング・チャート】ロディ・リッチ8週目の首位、BTS自己最高位マーク
【米ビルボード・ソング・チャート】ロディ・リッチ8週目の首位、BTS自己最高位マーク
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 ロディ・リッチの「ザ・ボックス」が8週目の1位をキープした、今週の米ビルボード・ソング・チャート。

 週間4,820万視聴を記録し、ストリーミング・チャートでは9週目の首位を維持した「ザ・ボックス」。遂に5,000万視聴を切ったが、現地時間2月28日に公式ミュージック・ビデオが公開されたため、次週はその効果により快方に向かうと思われる。

 デジタル・ソング・セールス・チャートでは7位から14位まで落ち込み、ダウンロード数も前週から10%ほど減少したが、エアプレイ・チャートでは10位から8位に上昇し、6%増の週間6,310万回を記録している。エアプレイの上昇とミュージック・ビデオの公開により、次週9週目の1位を死守する可能性は高い。また、R&B/ヒップホップ・ソング・チャート、ラップ・ソング・チャートでは、ストリーミングに続き9週連続の首位を獲得している。

 フューチャー&ドレイクの「ライフ・イズ・グッド」は、初登場から7週連続の2位をキープ。これまでの最長記録だった、マライア・キャリーの「オールウェイズ・ビー・マイ・ベイビー」(1996年)がもつ4週を大きく上回る、歴代最長記録を更新し続けている。

 また、初登場からではなく2位連続記録としては、リアーナとブライソン・ティラーがゲスト参加したDJキャレドの「ワイルド・ソーツ」(2017年 / 7週)に並び、歴代19曲目の快挙を達成。7週以上2位にランクインしたタイトルでは、フォリナーの「ガール・ライク・ユー」(1981年)と、ミッシー・エリオットの「ワーク・イット」(2002年)がもつ10週が、歴代最長記録となる。

 「ライフ・イズ・グッド」は、週間4,060万視聴を記録し、ストリーミング・チャートでも同2位に、前週から11%増の4,390万回を記録し、エアプレイ・チャートでは25位から17位に跳ね上がっている。

 3位にランクインしているポスト・マローンの「サークルズ」も依然強く、週間1億130万回を記録してエアプレイ・チャートでは10週目のNo.1をキープした。エアプレイ・チャートでの首位獲得数が10週を超えたのは、昨年大ヒットしたカリードの「トーク」(11週)以来となる。同時に、アダルト・ポップ・ソング・エアプレイ・チャートでも自身初のNo.1を獲得。アダルト・コンテンポラリー・チャートでも、10位から9位にワンランクアップしている。

 今週4位には、BTSの新曲「ON」が初登場。2019年4月27日付チャートで8位にデビューした「Boy With Luv feat.ホールジー」を上回る自己最高位で、2018年6月2日付チャートで10位を記録した「Fake Love」を含む、自身3曲目のTOP10入りを果たした。韓国のアーティストでは、「江南スタイル」(2012年 / 2位)と「ジェントルマン」(2013年 / 5位)の2曲がTOP10入りしたPSY(サイ)を超え、トップに浮上。また、初登場の順位としてはK-POPアーティスト歴代最高位を更新した。

 初動(週間)セールスとしては、自己最高の86,000ダウンロードを記録し、デジタル・ソング・セールス・チャートでは堂々のNo.1デビューを飾った「ON」。2020年度では最高の週間セールスで、グループとしてはジョナス・ブラザーズの「サッカー」(2019年3月16日)が記録した、88,000以来の8万ダウンロード突破を果たした。ここ1年間での週間セールス最高記録は、2019年5月11日付チャートで193,000ダウンロードを記録した、テイラー・スウィフトの「ME! feat.ブレンドン・ユーリー」。

 セールスのみならず再生回数も好調で、週間1,830万視聴を記録し、ストリーミング・チャートでは12位にデビューしている。現地時間2月28日に公開されたミュージック・ビデオの再生回数が次週3月14日付チャートに加算されるため、ストリーミングはさらに上昇することが予想される。同曲が収録された新作『Map of the Soul: 7』は、2020年度最大の422,000ユニットを記録し、今週のアルバム・チャート“Billboard 200”で4作目のNo.1デビューを果たした。

 先週最高位を更新したデュア・リパの「ドント・スタート・ナウ」は、同位をキープ。主要チャートでの伸び率も良く、今後も上位ランクインが期待できる。先週TOP10入りしたザ・ウィークエンドの「ブラインディング・ライツ」は、2ランクアップの8位まで上昇し、こちらも最高位を更新した。同曲がランクアップしたのは、3月20日にリリースされる新作『アフター・アワーズ』のプロモーション効果によるもので、2月18日に公開されたタイトル・トラック「アフター・アワーズ」も、前週の77位から20位にジャンプアップしている。

Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは3月6日以降掲載予定となります。

◎【Hot 100】トップ10
1位「ザ・ボックス」ロディ・リッチ
2位「ライフ・イズ・グッド」フューチャーfeat.ドレイク
3位「サークルズ」ポスト・マローン
4位「ON」BTS
5位「ドント・スタート・ナウ」デュア・リパ
6位「ロクサーヌ」アリゾナ・ザーヴァス
7位「ダンス・モンキー」トーンズ・アンド・アイ
8位「ブラインディング・ライツ」ザ・ウィークエンド
9位「メモリーズ」マルーン5
10位「サムワン・ユー・ラヴド」ルイス・キャパルディ