【第92回アカデミー賞】サプライズ出演のエミネム、17年前に出席しなかった理由を明かす
【第92回アカデミー賞】サプライズ出演のエミネム、17年前に出席しなかった理由を明かす
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 エミネムが、現地時間の2020年2月9日に開催された【第92回アカデミー賞】に登場し、「ルーズ・ユアセルフ」のパフォーマンスを披露するというサプライズがあった。

 『8マイル』に収録され、米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”でNo.1も獲得している同曲は、17年前の2003年に<歌曲賞>を受賞したが、この授賞式に彼は出席していなかった。

 今年のパフォーマンス後に米誌バラエティとのインタビューに応じたエミネムは、当時と現在の心境の変化について語った。「あの時(パフォーマンスする)機会がなかったから、(今回のパフォーマンスに関しては)クールだろうなって思ったんだよ。あの頃は受賞できるなんてこれっぽっちも思ってなかったし“ルーズ・ユアセルフ”は約2週間前の【グラミー賞】でザ・ルーツと演ったばかりだったから、いいアイディアだとは思わなかったんだ。あと、あの頃の若かった俺は、ああいった(【アカデミー賞】のような)ショーは自分のことを理解してくれないだろうって感じていた」と彼は説明している。

 そして彼は、「でも、それから受賞したって知って、“いかれてるな!”って思ったよ。俺の中では、あの一件が(【アカデミー賞】が)信頼できる誠実な賞だってことを示していると思うんだ。出席していないのに受賞した。あれのおかげですごく誠実なものに感じられたんだ」と述べている。

 2003年当時、エミネムは自宅で娘のヘイリーの世話をしており、授賞式の放送も観ていなかった。「俺のレコードを一緒にプロデュースしてくれているキーボード・プレイヤーのルイス・レストが賞を受け取ってくれたんだけど、きっと(視聴者は)“誰だこいつ?”って思ってただろうね」と彼は振り返り、「そして連絡してくれた。電話がずっと鳴り続けて、“クソが、寝ようとしてるんだよ!”って思いながら出たら、あいつが“おい、受賞したぞ!”って教えてくれて。“マジか?すげー!クール!”とは思ったけど、あの頃は今とは違う時代で、自分も今とは違う人生を歩んでいたんだ」と語っている。

 今年のシークレット・パフォーマンスをオファーされた彼は、“ドープだな”と思ったそうで、「ちょうどアルバム(『ミュージック・トゥ・ビー・マーダード・バイ』)を出したばかりだったし、タイミング的にちょうどいいと思った」と、すんなり引き受けたと明かしている。極秘だったため、ドルビー・シアターから離れた別の場所でリハーサルをバンドと行ったと彼は話しており、今年の【アカデミー賞】を楽しめたかとの質問には、「もちろん!サルマ・ハエックをハグできたし!」と答えている。