今や、老若男女を問わず、広がりをみせる鉄道ブーム。そのジャンルは、「乗り鉄」や「撮り鉄」のみならず、「駅弁鉄」、「ママ鉄」などにまで細分化されている。そんな鉄道をこよなく愛する人にはたまらない、そうでない人も鉄道の旅に出掛けたくなるような、iPhoneのアプリが登場した。
2015年に創刊90周年となる月刊誌「JTB時刻表」などを発行している株式会社JTBパブリッシング(東京都新宿区)はこのほど、鉄道の乗車記録をユーザー同士で共有できるアプリ「レールブック/鉄道の乗り降りを記録して、みんなで楽しもう!」(iOS対応・無料)をリリースした。
このアプリでは、自分が乗り降りした鉄道路線を記録できるのはもちろん、乗車記録を、地図上の路線図や、路線ごとの乗車記録、全体における達成度をグラフなどでも確認できる。鉄道路線は、JRだけでなく、私鉄や第三セクターまで、全国すべての路線を網羅している。
つまり、これまで鉄道ファンたちが、白地図を塗りつぶしたり、こつこつとパソコンに入力してまとめたりしていた記録を、一元管理できるというのだ。今後、各路線についても、正確できめ細かくデータ更新を行っていく。
ユーザーは、プロフィールとして、「乗り」や「撮り」、「駅弁」、「ママ」、「模型」といった、自分の鉄道に対するこだわりや好きな路線、所属している鉄道研究会などを登録できる。他のユーザーのプロフィールや乗車記録などを見られるため、好みが似ているユーザーや、興味があるユーザーを探してフォローすることもできるという。
15年3月の東京―金沢間を結ぶ北陸新幹線の開業により、旧国鉄時代からJRが管理していた路線が、四つの第三セクターに分割移行されて運行形態が大きく変わるほか、16年には北海道新幹線の開業が予定されているなど、鉄道ファンにとって、注目ニュースが多い。鉄道ファンもそうでない人も、これを機に、さまざまな路線での旅を楽しんでみてはいかがだろうか。