仕事で疲れた帰り道。「とりあえずお腹が空いた! 何か食べたい!」と、コンビニエンスストアやスーパーでお弁当を買ったものの、帰宅して電子レンジで温めると微妙なぬるさ、またはやけどしそうなほどアツアツに……という経験はないだろうか。そんな時に役立つのが、iPhoneのアプリ「レンジでチン計算機」(無料)だ。
温めがうまくいかない原因はいろいろ考えられるが、もしかして、ラベルに表示されている電子レンジのワット数(消費電力)と、自宅のレンジのワット数が違っているからかもしれない。このアプリを使えば、異なるワット数のレンジごとに、温める時間を計算出来るのだ。例えば、ラベルに「500ワットで3分」と表示されていた場合、アプリであらかじめ用意されている500ワットの項目の「3:00」に数字を合わせると、自動的に、1000ワットなら1分30秒、1500ワットなら1分、と温めに必要な時間が算出されるのだ。自分でワット数を設定することも出来るため、どんなワット数のレンジでも、最適な状態に温められる。
よく使う電子レンジのワット数を、3個まで保存することも出来るため、自宅や職場の電子レンジのワット数を設定しておけば、更に便利に使えそうだ。
このアプリは、東京都三鷹市のエンジニア、片岡ハルカさん(36)が2011年にリリースした。コンビニ弁当をよく食べていた当時、弁当のラベルに表示されているワット数と自宅の電子レンジのワット数が違っていたため、「細かい時間までぴったり合わせて温めたい」と考えたのが、開発につながったという。iTunesのレビューに「地味に役立ってくれます」との声があるように、「ワット数を計算する」という、シンプルな機能が支持を集めているようだ。片岡さんは「アプリを作って、意外と自分の仲間がいることが分かった」と話す。
このアプリがあれば、温め時間が足りなくてやり直すストレスもなくなるし、温め過ぎて弁当の容器が解けてしまい、やけどしそうになりながら電子レンジから取り出さなくても済みそうだ。手間をかけずにおいしく食べたいコンビニ弁当だからこそ、「最適な状態」への温めを目指して、ダウンロードしてみてはいかがだろうか。