アダム・レヴィーン、ハーフタイム・ショー/「ガールズ・ライク・ユー」MV/目標などを語る
アダム・レヴィーン、ハーフタイム・ショー/「ガールズ・ライク・ユー」MV/目標などを語る

 マルーン5のアダム・レヴィーンが米バラエティ誌とのロング・インタビューで、大ヒットとなった「ガールズ・ライク・ユーfeat.カーディ・B」が生まれた経緯や、【第53回NFLスーパーボウル】ハーフタイム・ショー、そして2017年末に長年のマネージャーが急逝してしまった影響などについて語っている。

 「ガールズ・ライク・ユーfeat.カーディ・B」は、米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”で7週連続でNo.1に君臨する大ヒットとなったが、実はアルバムの完成直前に収録が決まったそうだ。カミラ・カベロの大ヒット曲「ハバナfeat.ヤング・サグ」なども手がけた売れっ子ソングライターStarrahがまず一節とコーラスを書いたところでレヴィーンの直感が働き、「シュガー」の時同様にメンバーに懇願してギリギリのところでアルバムに入れてもらったと彼は明かしている。

 米国のポップ・カルチャーを代表する有名女性たちが総出演しているミュージック・ビデオは大きな反響を呼んだが、フィーチャー・アーティストのカーディ・Bや登場した25名一人一人にレヴィーンが直接出演交渉をしたそうだ。ビデオの制作過程で“この曲はデカくなる”と確信したと言う彼は、「誠実でパワフルな、ちょうどいいビジュアルが、ちょうどいいタイミングでちょうどいい曲とセットになると爆発的な効果を発揮する」と、曲とMVの関係について語っている。

 女性のエンパワーメントというタイムリーな内容に関して彼は、現在娘2人を育てている父親としての立場が大きく影響したと述べ、「2人の小さな娘がいるんだけれど、彼女たちがいつか酷い目にあってしまうかもしれないと考えると、はらわたが煮えくり返りそうになる。だからやろうと思ったんだ。このコンセプトに関して自分の心に忠実でいれば、間違うことはないだろうと感じたから」と説明している。妻でモデルのベハティ・プリンスルーと2歳の長女ダスティーも出演しているが、「ビデオは、自分の子どもたちと妻のためにやった。あれの意図がわからないやつはクソくらえだ」と彼は語っている。

 【スーパーボウル】ハーフタイム・ショーに関してはまだ返事を保留しているようだ。最近のNHLは黒人選手に対する差別が問題視されており、来年のハーフタイム・ショーの出演オファーを蹴ったと報道されたリアーナや、コメディアンのエイミー・シューマーらがマルーン5に対してオファーを辞退するようSNSで呼びかけ、ファンがChange.orgで開始した辞退を促すキャンペーンに現時点で約64,000人もの署名が集まるなど、バンドは難しい判断を迫られている。この件に関してレヴィーンは、「いろいろなことをまだ策定中だ」とだけ答えている。

 2017年12月に急死したマルーン5のマネージャーだったジョーダン・フェルドスタインは、実はレヴィーンとは“オムツ時代”からの幼馴染でもあった。彼はフェルドスタインがいなくなってしまったあとの体制を立て直す作業は“厳しかった”と振り返り、「あまりにも恐ろしくて心が張り裂けそうな、混沌とした状況においては、ただそこに現れなければならないんだ、わかるかな?慎重に手綱を持って、でも楽観的に」と語っている。マネージメントをある程度自分で手がける判断をしたことについては、「ベビーシッターはいらない」とコメントしている。

 マルーン5の音楽性についてレヴィーンは、ヒップホップやR&Bからもインスピレーションを受けていると明かしており、「僕の目標は10年後に古臭く感じない曲を作ることだ。曲に関する僕の主な基準は、“自分はずっとこれに耐えられるか?”なんだ。それができなければ、最初からやる気が起きない。簡単なことだ」と語っている。

 もうすぐ40歳になることについて、「かかってこい!」と彼はコメントしており、家族やキャリア、なりたかった自分など、欲しいものはすべて手に入れて満足していると語っている。「歳ってのは面白い」という彼は、「自分が26だったころ、40は年寄りみたいに感じた。と言うか、23の時は26がおっさんに感じたから、すべて相対的だよね」と語っている。