【米ビルボード・ソング・チャート】ドレイク「ナイス・フォー・ホワット」3連覇、アリアナ新曲3位デビュー
【米ビルボード・ソング・チャート】ドレイク「ナイス・フォー・ホワット」3連覇、アリアナ新曲3位デビュー

 ドレイクの「ナイス・フォー・ホワット」が3週連続の1位を獲得した、今週の米ビルボード・ソング・チャート。

 ポイントダウンしたとはいえ、今週も5,360万視聴を獲得し、初登場(2018年4月21日付)からストリーミング・チャート、R&B/ヒップホップ・チャートでも3週目の1位をマークした「ナイス・フォー・ホワット」。ラジオ・エアプレイも好調で、先週に引き続き<Airplay Gainer>に輝いている。

 今週は、TOP10内に4曲がデビューするという異例のチャートとなった。この記録は、HOT100の集計が始まってから初となる。

 まず、3位にはアリアナ・グランデの新曲「ノー・ティアーズ・レフト・トゥ・クライ」が初登場。同曲は、日本でも大ヒットした映画『美女と野獣』の主題歌(同名)以来、1年振りとなる復帰シングル。2014年に2位をマークした「プロブレムfeat.イギー・アゼリア」には及ばなかったが、次週以降、自己最高位を更新するかもしれない。

 初週のダウンロード数は100,000で、セールス・チャートでは首位デビューを果たした。売上が10万枚を突破するのは、2月3日付でデビューしたドレイクの「ゴッズ・プラン」(今週2位)が獲得した127,000枚以来の快挙。3,690万視聴を獲得し、ストリーミング・チャートでは5位に初登場している。

 これで、通算9曲目のTOP10入りを果たしたアリアナ。また、6曲目のTOP10デビュー(初登場が10位内)となり、リアーナ、レディー・ガガの記録と並んだ。上位には、テイラー・スウィフト(14曲)、ドレイク(12曲)、エミネム(8曲)などがランクインしている。

 そして、今週TOP10に3曲を初登場させたのが、ラッパーのJ.コール。今週のアルバム・チャートでNo.1デビューを飾った新作『KOD』に収録されているナンバー、「ATM」が6位、「ケビンズ・ハート」が8位、タイトル曲「KOD」が10位に、それぞれデビューした。同アーティストによる楽曲が、TOP10内に3曲同時に初登場したのは、もちろん歴代初。

 本作の初動ユニットは397,000で、そのうちストリーミングによるポイントが215,000だった。2018年度としては最大の初動ストリーミング・ポイントで、本作の視聴回数を受けて3曲がTOP10入りした。ストリーミングがポイント化してからは、こういったチャート・アクションが度々みられ、特にラッパーのアルバムが初登場する週には、上位にアルバム収録曲がランクインする傾向にある。

 アルバム・チャートではデビューから5作連続のNo.1獲得を果たしたJ.コールだが、シングル曲のTOP10入りは、2017年にリリースした「デジャ・ヴュ」(最高7位)のみで、今週でTOP10入りの記録を一気に4曲、更新した。

 5位にランクダウンした、ポスト・マローンの「サイコfeat. タイ・ダラー・サイン」は、次週上昇する可能性が高い。というのも、同曲が収録された2ndアルバム『ビアボングス&ベントレーズ』が4月27日にリリースされ、J.コールと同じようにアルバムの発売を受けたストリーミングの上昇効果により、ポイントアップするからだ。本作からも、数曲がTOP10入りするかもしれない。

Text:本家一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートの掲載は、5月3日22時以降予定となります。

◎【Hot100】トップ10
1位「ナイス・フォー・ホワット」ドレイク
2位「ゴッズ・プラン」ドレイク
3位「ノー・ティアーズ・レフト・トゥ・クライ」アリアナ・グランデ
4位「メント・トゥ・ビーfeat.フロリダ・ジョージア・ライン」ビービー・レクサ
5位「サイコfeat.タイ・ダラー・サイン」ポスト・マローン
6位「ATM」J.コール
7位「ザ・ミドル」ゼッド、マレン・モリス、グレイ
8位「ケビンズ・ハート」J.コール
9位「ルック・アライブ」ブロックボーイ・JB
10位「KOD」J.コール