チームしゃちほこにとって結成以来の目標だった愛知・日本ガイシホールでの単独公演【VICTORY YEAR ROAD to 笠寺】が、2017年3月21日に開催された。
チームしゃちほこ【VICTORY YEAR ROAD to 笠寺】写真(全9枚)
2012年の結成当初より“ROAD to 笠寺”を目標に掲げており、路上デビュー5年目を<VICTORY YEAR>と銘打ってきたチームしゃちほこ。全5公演で、計5万人を動員する大箱ライブ計画の最終日でもあるガイシホール公演は“1stシーズン”チームしゃちほことしての集大成の場。横浜アリーナでの公演同様、メンバーも企画会議に参加し、セットリストも一緒に考えていく形で本公演も構成された。
Overtureとともに2人の女の子がセンターステージに現れ、ライブのスタートを告げると、メインステージ中央に白いロングのチュールスカートを身にまとったチームしゃちほこが登場。ライブ初披露となる「プロフェッショナル思春期」の冒頭を歌い上げ、日本ガイシホールでの記念すべきライブの幕が開いた。そこから早着替えをし、最初のシングル曲「恋人はスナイパー」で早くも会場のボルテージを最高潮に上げると、続く「ちぐはぐ・ランナーズ・ハイ」では、スタンドマイクを使ったパフォーマンスを披露した。
また、「J.A.N.A.I.C.A.」ではステージを覆っていた幕が落ち、名古屋城と巨大な鯱鉾があしらわれたステージセットが現れ、スターダスト芸能3部所属の後輩20名がバックダンサーとして登場。楽曲終盤にある秋本帆華のセリフでは「いまから夢叶えちゃうけどええじゃないかー!!」と初のガイシホール公演の喜びを爆発させた。さらに、この日限定の振り付けで披露された大黒柚姫と坂本遥奈のユニット“レディオCBC”の「レディオにおねがい」や、秋本帆華と咲良菜緒のユニット・チームねこねこの楽曲「秘密のセレナーデ」などライブ初披露の楽曲でも会場を盛り上げた。
MCでは、伊藤千由李、大黒、坂本の3人が感動と緊張からライブ直前に舞台裏で泣いたことを告白。ファンもすでに感極まり涙を流しており、ガイシホールというステージがしゃちほこにとっても、お客さんにとっても待ち焦がれていた夢のステージだということを改めて感じさせた。大黒は、今日ついてくれていた後輩のしゃちほこダンサーズに「わたしの背中を見てください」と話したそうで、メンバーからは「それじゃポンコツになっちゃう!」と総ツッコミが入り笑いを誘う一幕も。終盤では、伊藤がこの日の為に練習したというローラースケートでソロ曲「泣いてなんかいないよ」を最後まで泣かずに熱唱。再び5人が登場し、路上デビュー同時に着ていた鯉のぼり衣装が金のしゃちほこに進化した新しい衣装を身につけ、本編最後はチームしゃちほこにとっての“2ndシーズン”の幕開けを告げる曲「START」で8000人の拳と共に歌い切った。
アンコールでは、坂本が「5年前から言い続けていた夢が今日叶いました」と涙ながらに語り、「しゃちほこで今日が一番たくさんの人が来てくれた日。この5人も、来てくれたみんなとの出会いも運命だと思います。この5年で一生分の楽しいこと、悲しいことを共有してきたと思います」と振り返る咲良は拍手が起きると「涙もろくなるからストップ!」と言いつつ「私の一番大好きな<世界中に愛をばらまく 人気ものになるんだ>っていう歌詞のように、これからもみんなに愛をばらまいていきますので受け取ってください!」と懸命に挨拶。そして最後に「隣のプールで泳いでいた私がいまガイシに立っていることが不思議でたまらないです。どんな漫画も面白くおわっても続編があるでしょ?だからしゃちほこもきょうはおわりじゃなくて節目!新たなスタートを切る日です!」と秋本がスタートを宣言し「マジ感謝」を披露。
そして「マジ感謝」の曲中、これまで一緒に歩んできたスタッフをステージ上に上げ、一緒にファンへの感謝を伝えるとメンバー全員が号泣。そこでチーフマネージャーである店長から「きょうでROAD to 笠寺がおわりますが、新生チームしゃちほこの新たな目標はこれです!」と突如告げられ、メンバーの頭上に巨大垂れ幕が。そこには新たな目標として“ROAD to ナゴヤドーム前矢田”が掲げられており、いつのまにかステージに上がった総勢100名のスタッフが“ROAD to ナゴヤドーム前矢田”Tシャツになっている姿にはメンバーも驚きを見せていた。合計25曲のパフォーマンスを走り抜け、最後に秋本が「ここにいる皆さん、来てくれなきゃ矢田!」と締め、会場のファンとともに新章が始動した。
写真提供:ワーナーミュージック・ジャパン
◎公演情報
【VICTORY YEAR ROAD to 笠寺】
2017年3月21日(火) 愛知県・日本ガイシホール