BiSH 鬼バンド帯同全国ツアー開幕! 更なる高みへ「二段階ぐらい上を目指している」
BiSH 鬼バンド帯同全国ツアー開幕! 更なる高みへ「二段階ぐらい上を目指している」
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 昨年エイベックスからメジャーデビューを飾り、楽器を持たないパンクバンドとして日本中で人気沸騰中のBiSH。1月8日 Zepp Nagoyaより全国ツアー【BiSH NEVERMiND TOUR】をスタートし、10日にユナイテッド・シネマ豊洲にて行われたイベント【BiSH to the THEATER】で同ツアーへの意気込みを語った。

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<こんなに人を埋められるとは……アイツらが頑張ってきたからだなって>

 昨年12月に声帯結節の手術を受けるべく活動休止期間に入り「アイナが戻ってくるまで浮気しないで下さい。キャバクラ禁止!」と語っていた(http://bit.ly/2j6KWjg)アイナ・ジ・エンドが復活。全メンバー揃い踏みで開幕した全国ツアー【BiSH NEVERMiND TOUR】は、なんと全公演全曲生バンドが演奏、BiSHのサウンドプロデューサーである松隈ケンタ(g)、清春や藍井エイルのバンドメンバーとしてもお馴染みの楠瀬タクヤ(dr)、LUI FRONTiC 赤羽JAPANの小原just begun(b)が“鬼バンド”として帯同する。

 初日のZepp Nagoya公演は1600人のオーディエンスで埋め尽くされ、まずはマネージャーの渡辺淳之介が「あけましておめでとうございます! 今日は今年初めてのツアー、みんなとZepp Nagoyaで同じ時間を共有できて嬉しいです。本当にありがとうざいます! 人が多すぎて豆粒みたいだよ! まさか(デビューから)2年も経ってない奴らがこんなに人を埋められるとは思ってませんでした。でもアイツらが頑張ってきたからだなって本当に思いますし、次は……ガイシホールだよね! っていうぐらいの盛り上がりを清掃員(※BiSHファンの呼称)とBiSHで作れたらと思います! 今日はよろしくお願いします!」と熱っぽくご挨拶。

<爆裂生バンドにメンバーが必死に喰らいついていく……更なる高次元へ>

 そして、おどろおどろしい怪しげな映像&照明演出が施されたサイケデリックな空間、鬼バンドによる爆裂&テクニカルなロックサウンドに包まれながら、メンバーは尋常じゃないほどに狂気的なシャウトを響かせる。通常は歌とダンスだけでパフォーマンスするガールズグループが生バンドを従えたライブにチャレンジする事は今や珍しくなくなったが、そもそも生演奏することを意識して制作されてない振り切れた楽曲たちを生バンドで再現し、しかもネガティブな違和感を感じさせず迫力は圧倒的に増し増しでお届けし、それにメンバーがしっかりと必死に喰らい付いていく。実験的な試みでありながらも、一切のニガ味を排除しながらエモ味だけを増強できるようここまで考慮/訓練されたライブは珍しい。

 昨年10月 日比谷野外大音楽堂にて開催された【BiSH Less Than SEX TOUR FiNAL“帝王切開”】(http://bit.ly/2ejogMa)の成功以降、他者との比較を許さない完全なるオリジナルストーリーを歩み出した感のあったBiSHだが、今回のツアー【BiSH NEVERMiND TOUR】は更なる高次元へと登り詰めていく意思が明確に示されている。

<「もういい加減にして!」「ダチョウ倶楽部かよ!」アユニ・Dも覚醒!?>

 また、ライブ中盤には、日々キャラを濃くしている先輩メンバーの影に隠れている感もあったアユニ・Dが覚醒。急に食レポを強要したり、客席に降りて1曲歌わせようとする先輩たちに大声で「ねぇ! やめて!」「もういい加減にして!」「ダチョウ倶楽部かよ!」とブチギレる姿は、完全なるコントではあったものの、なかなかの迫力で目を見張るものがあった。あれだけ大人しかった彼女がとにかく生き生きとしている。それはこのコントに限らず、あらゆる楽曲のパフォーマンスからも感じ取る事が出来た。どのメンバーもそうであったように、彼女もまた楽器を持たないパンクバンド・BiSHの一員として相応しい存在感を発揮し始めている。

 他にも各メンバーそれぞれに歌い手としての表現力が高まっていたり、鬼バンドによる弾きまくり叩きまくりの強烈なセッションがあったりと、とにかく見どころ聴きどころ満載のツアー【BiSH NEVERMiND TOUR】。今後の公演に参加する人たちの為にこれ以上のレポートは控えるが、公演を追うごとに衝撃度も爆発力も増していくこと間違いなしの仕様となっているので、大いに楽しみにしてもらいたい。また、今回のツアーに続く新たな全国ツアー【BiSH NEVERMiND TOURRELOADED】の開催も決定しているので、こちらも合わせて要チェックだ。

<チッチ「今回のツアーは今までより二段階ぐらい上を目指している」>

 なお、BiSHは、Zepp Nagoya公演の2日後、初の映像単体商品『Less Than SEX TOUR FiNAL “帝王切開” 日比谷野外大音楽堂』の発売を記念し、先行爆音上映会&トークイベントを開催(アイナはインフルエンザで欠席)。ここで行われた公開インタビュー(※全貌は特集枠で後日紹介予定)にてチッチが語ってくれた【BiSH NEVERMiND TOUR】への意気込みを最後に記したい。「今回のツアーは今までより二段階ぐらい上を目指しているので、緊張もあり、すごく楽しみでもあり、メンバーの成長も見られると思うので、そこにも注目してもらいたいです。あとはやっぱり生バンドがすごく格好良い。全公演全曲生バンドとツアーを廻る機会もなかなかないと思うので、ぜひ観に来てください!」

取材&テキスト:平賀哲雄
撮影:Jumpei Yamada(トークイベント)
撮影:外林健太(ライブ)

◎ツアー【BiSH NEVERMiND TOURRELOADED】
2017年04月01日(土)岩手・宮古KLUB COUNTERACTION
2017年04月15日(土)沖縄・output
2017年04月16日(日)沖縄・output
2017年04月22日(土)石川・金沢AZ
2017年04月23日(日)岐阜・CLUB ROOTS
2017年05月03日(水・祝)鹿児島・SRホール
2017年05月04日(木・祝)本・B9 V.1
2017年05月06日(土)長崎・DRUM Be-7
2017年05月07日(日)山口・RISING HALL
2017年05月13日(土)新潟・NEXS NIIGATA
2017年05月14日(日)福島・郡山Hip Shot JAPAN
2017年05月21日(日)広島・CLUB QUATTRO
2017年05月27日(土)茨城・水戸LIGHT HOUSE
2017年05月28日(日)群馬・高崎 club FLEEZ
2017年06月03日(土)愛媛・松山WStudioRED
2017年06月04日(日)香川・高松DIME
2017年06月10日(土)岩手・盛岡CLUB CHANGE WAVE
2017年06月17日(土)千葉・柏PALOOZA
2017年06月18日(日)静岡・浜松窓枠
2017年06月24日(土)滋賀・U-STONE
2017年06月25日(日)兵庫・神戸Harbor Studio

各公演通常チケット:4000円(tax in.)
全券種とも税込・入場整理番号付/入場時にドリンク代別途必要
※未就学児童入場不可

Smells Like Teen Spirits会員先行:
通常チケット先行受付 ※全会場,コートニーチケット以降の整理番号よなります。
受付期間:2017年1月16日(月)18:00~1月23日(月)23:00 ※抽選受付

HP抽選先行受付:
2017年1月24日(火)18:00~1月30日(月)23:00
http://w.pia.jp/t/bish/

チケット一般発売日:
2017年02月17日(土)AM10:00 ※4/1宮古公演~5/7山口公演まで
2017年03月04日(日)AM10:00 ※5/13新潟公演以降