映画『ハドソン川の奇跡』トム・ハンクスと“奇跡”の日本人当事者が対面
映画『ハドソン川の奇跡』トム・ハンクスと“奇跡”の日本人当事者が対面
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 9月24日に公開となる映画『ハドソン川の奇跡』に出演しているトム・ハンクスとアーロン・エッカートの来日記者会見が、9月16日ザ・リッツ・カールトン東京にて行われた。

 2014年『アメリカン・スナイパー』をはじめ、数々の名作を生み出してきたクリント・イーストウッドが監督を務めた同作は、2009年1月15日にニューヨークで実際に起きた航空機事故を題材としている。上空850mでエンジン停止した乗員乗客155人を乗せたUSエアウェイズ1549便を、ハドソン川で着水させ、乗員乗客全員を無事に生還させる“奇跡”を起こしたサリー機長の真実の裏側を描いた作品だ。

 会見には、サリー機長を演じたトム・ハンクスと副機長ジェフ・スカイルズを演じたアーロン・エッカートに加え、本作の題材となった事故のまさに当事者“乗員乗客155人”のうちの2人、滝川裕己氏と出口適氏も登壇した。

 まず先に登壇したトム・ハンクスとアーロン・エッカートは、日本に来ることができた喜びを伝えるとともに、日本の事故当事者に会うことができたことを感慨深げに話す。また、クリント・イーストウッド監督によるビデオ・メッセージが流れると、そのシンプルすぎるコメントに、トムは「彼は非常に口数が少ない。ちゃんと言葉を選んで大事なことは言っている。」と話す一方で、厳しい目つきの監督の真似をしてみせ「こういう風に見てくるんだ。だからとても脅威を感じたよ。」と話し、会場の笑いを誘った。また、アーロンは「彼との仕事の楽しさを思い出したよ。」と、撮影時を懐かしむようにコメント。監督が雨の中の撮影でも一瞬たりとも屋根の下にいたことはないと、彼の映画に対する熱意とキャスト思いな一面についても話す。

 また、事故が起きた当時のことについて聞かれると、アーロンは「最初は9.11のような悪いことが起きてしまったのではないかということが頭によぎった。しかし、実際のところは逆で、ひとつの都市が一体となり155名の方々を一生懸命に助けた。素晴らしい出来事だった。」と、事故が奇跡になった所以を語った。

 続いて登壇した、滝川裕己氏と出口適氏は、事故の裏側で起きていたことを、この映画を通して初めて知り、とても驚いたと話す。また、トムが気にかかっていたという「荷物は無事に帰ってきたのかどうか」については、「スーパーの会員券まで、とても綺麗な状態で全部帰ってきました。」と、当時を振り返った。最後は4人で登壇し、和やかな雰囲気のなか記者会見は終了した。映画は9月24日、丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほかにて上映開始となる。

◎作品情報
『ハドソン川の奇跡』
2016年9月24日(土)より全国公開スタート
監督:クリント・イーストウッド
出演:トム・ハンクス、アーロン・エッカート、ローラ・リニー他
配給:ワーナー・ブラザース映画
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