アカデミー賞受賞監督・コーエン兄弟最新作『ヘイル、シーザー!』ご当地版特別予告が解禁
アカデミー賞受賞監督・コーエン兄弟最新作『ヘイル、シーザー!』ご当地版特別予告が解禁
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 カンヌ国際映画祭の常連であり、映画『ノーカントリー』('07)ではアカデミー賞の8部門にノミネート、作品賞、監督賞、助演男優賞、脚色賞の4部門に輝いたことでも知られるコーエン兄弟。本日14日、彼らの華麗なる集大成ともいうべき最新作『ヘイル、シーザー!』の“ご当地版特別予告”が解禁された。

 映画の舞台は1950年代、ハリウッドが“夢”を作り、世界に贈り届けていた時代。スタジオの命運を賭けた超大作映画『ヘイル、シーザー!』の撮影中に、主演俳優であり世界的大スターのウィットロック(ジョージ・クルーニー)誘拐事件が発生。撮影スタジオが大混乱に陥る中、事件解決への白羽の矢を立てられたのは、貧乏くじばかりを引いている“スタジオの何でも屋”(ジョシュ・ブローリン)。お色気たっぷりの若手女優(スカーレット・ヨハンソン)や、みんなの憧れのミュージカルスター(チャニング・テイタム)、演技がどヘタなアクション俳優(アルデン・エーレンライク)など、撮影中の個性溢れるスターたちを巻き込んで、世界が大注目する難事件に挑んでいく。

 今回公開された予告に使用されているのは、映画監督・ローレンツ(レイフ・ファインズ)と、彼の作品の主演に抜擢された新人俳優・ホビー(アルデン・エーレンライク)の初撮影シーン。豪華なセットに煌びやかな衣装、上質なメロドラマを得意とするローレンツ監督の撮影現場に、若手俳優のホビーがおずおずと登場する。上品で洗練された空気が流れ、あとはホビーが「なぜだかね」と軽やかに言葉を紡げば、撮影は無事に終了するはずだった。だが、その口から出てきたセリフは「なぜだがに」(訛りすぎてこのセリフ)。雰囲気をぶち壊しにしてしまう。見るに見かねた監督が直接セリフ指導をするも、どうしても訛りが抜けない。何度教えても直らないことに苛立ちをあらわにするローレンツ監督と、必死にセリフを練習するものの、逆に監督を怒らせてしまうホビー。この滑稽な二人の掛け合いは、コーエン兄弟独特のユーモアセンスを感じさせる愉快なシーンだ。

 ホビーの訛り具合を日本の人々にも実感してもらうべく、全国各地の方言字幕がつけられた“ご当地版特別予告”。山形弁、名古屋弁、大阪弁、博多弁、沖縄弁と、ご当地愛に溢れる5つのバージョンが用意されており、各地域が地元の方はもちろん、全国誰でも、ホビーの訛りっぷりに脱力すること間違いなし(劇場公開は標準語版のみ)。オリジナル版とご当地版を見比べても楽しめる内容となっている。


◎映画『ヘイル、シーザー!』(原題:Hail, Caesar!)
2016年2月5日全米公開
監督・脚本・製作:ジョエル&イーサン・コーエン
キャスト:ジョシュ・ブローリン / ジョージ・クルーニー / アルデン・エーレンライク / レイフ・ファインズ / ジョナ・ヒル / スカーレット・ヨハンソン / フランシス・マクドーマンド / ティルダ・スウィントン / チャニング・テイタムほか
配給:東宝東和
<オリジナルバージョン>
http://youtu.be/GmHoorr4rfg
<ご当地バージョン5種>
http://youtu.be/sL6LEwIZ_Uo(山形)
http://youtu.be/VTjnjLcKmmM(名古屋)
http://youtu.be/_jmfzINCHII(大阪)
http://youtu.be/6xJpbCQGwao(博多)
http://youtu.be/sWLUeq3GzKo(沖縄)