この先1週間、関東のポイントは「気温差や寒暖差が大きいこと」です。週末は一時的に寒くなり、冬のコートの出番も。ただ、来週は桜の開花が進む暖かさで、3月最後の週末は満開の桜を楽しめる所が増えそう。
23日土曜 季節が逆戻り 夕方から雨の降る所も
23日土曜日の関東は、南部ほど雲が広がるでしょう。夕方以降は、神奈川県や千葉県で、雨のぱらつく所がありそうです。長く降ったり、強く降ったりする雨ではありませんが、お出かけには雨具をお持ちになると、安心です。
そして23日土曜日は、上空に寒気が流れ込んでくるため、季節が逆戻りするでしょう。最高気温は、12度前後の所が多く、東京は3月上旬並みの予想です。日差しが少なく沿岸部を中心に北風がやや強いので、体感温度は、昼間もひと桁の所が多いでしょう。いったん春の暖かさを感じた後なので、寒さが一段と身にしみて、春のコートでは寒く感じられそうです。昼間のお出かけも、冬のコートがオススメです。冬のコートをクリーニングに出してしまったという方は、暖かいインナーを着たり、マフラーやストールなどでしっかり首元を温めたりするなど、防寒対策を心がけて下さい。ただ、この寒さもマイナス要素だけではありません。寒さによって、桜の開花はスピードダウンするので、咲き始めた桜の花をゆっくり楽しめそうです。
24日日曜 朝は一段と冷える
今回の寒さの底は、24日日曜日の朝でしょう。予想最低気温は、関東北部の平野部では0度前後と氷が張るくらい、関東南部では4度前後と霜がおりるくらいです。気温は、高さ1.5メートルの位置で観測していますが、地面近くは予想気温よりも冷えそうです。日曜日の朝、お出かけする方は、足元から冷えてきますので、しっかり暖かくして下さい。
でも、春らしく、この寒さは長続きしません。24日の日中は、寒気が少しずつ遠ざかるでしょう。日差しもあって、日なたではホッとできそうです。咲き始めた桜を楽しむのにも良さそうですが、スギやヒノキの花粉は、相変わらず関東の広い範囲で「非常に多い」予想です。花粉対策は欠かせないでしょう。
来週中ごろにかけて 桜が順調に先進む陽気
さらに週明けは、徐々に暖かくなる予想です。26日火曜日頃は雲が多く、低気圧のコースによっては、南部の沿岸部ほど雨雲がかかりやすくなりそうです。ただ、雨が降ったとしても桜の開花を促す「催花雨」でしょう。来週中ごろにかけては、極端な寒さもなく、桜が順調に咲き進む陽気の日が多い見込みです。日本気象協会の予想では、桜の満開は、東京都千代田区と横浜市で3月29日、熊谷市で3月31日、水戸市や前橋市で4月1日、宇都宮市と銚子市で4月3日となっています。
3月最後の週末も、また寒気が南下して、一時的に寒くなる可能性があります。最新の予報をチェックして、お花見を楽しんで下さい。