お笑いコンビ・蛙亭のイワクラ(右)。左は相方の中野周平
お笑いコンビ・蛙亭のイワクラ(右)。左は相方の中野周平

 イワクラを褒める芸人はまだまだいる。あの毒舌芸人からも絶賛されているのだ。

「『女芸人でいちばん、あいさつとか礼儀正しい』『見た目もかわいいのよ』と、鬼越トマホークの金ちゃんが7月に自身のYouTubeでベタ褒め。同動画は『同棲したい女芸人ランキング』という企画で、熱愛報道より前に収録したと思われますが、金ちゃんはイワクラを第3位に挙げてましたね。何かと世話をしてしまう母性や人を喜ばせるサービスに加え、いつもニコニコしていて愛嬌(あいきょう)もあるので、モテるのはうなずけます。恋愛をしていることで変に“女っぽさ”が出てしまい、芸が小さくまとまらなければ、まだまだ人気を集めるのではないでしょうか」(放送作家)

■モテ芸人だと認識している

 ただし、彼女のこうした一面が知られるにつれ、一部から批判的な声があがっているのも事実だ。

「今回の熱愛に対し主に女性からは、男3人女1人のシェアハウス生活から恋愛に発展したということで『生々しくて笑えない』という声も見られます。テレビにはよく出ていますが、賞レースでは突き抜けた結果を残しておらず、お笑いもまだ修行中の身。それなのに、先日放送された『ロンドンハーツ』のお見合い企画では、最後までカップル不成立だったのに『この仕事をいただいたときに、イチ抜けやん! って思った』と他の女性芸人に対して上から目線でコメントし、SNSで不評を買っていました。本人はネタのつもりでも、こうしたキャラを続けると、やがてマイナスに働く可能性もあるでしょう」(同)

 とはいえ、彼女の才能の高さは多くの人が認めるところ。お笑い評論家のラリー遠田氏はこう太鼓判を押す。

「蛙亭は、大阪で活動していた頃からコントの面白さに定評のあるコンビでした。ネタ作りを担当するイワクラさんは、相方の中野さんのキャラクターを生かしながら、ちょっと不思議で独創的なコントを作っています。女性芸人が作るネタは往々にして『モテる・モテない』『こんな女性は嫌だ』といった女性っぽい感覚が入ってきたりするのですが、イワクラさんのネタにはそういう要素が一切なく、独自の路線で純粋に面白いものを突き詰めている感じがします。しゃべり方はどちらかと言うとたどたどしく、おとなしそうに見えるところもありますが、実は芯の強さがあり、熱いものを内に秘めているようなタイプです。そういうところがバラエティー番組に出たときにも生かされているので、今後も活躍の場は広がっていくはずです」

 恋愛がマイナスにならないよう、芸人としてますます独自の世界観を磨いていってほしい。(丸山ひろし)

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