6日午前に、全国で3年ぶりの部分日食が起こります。今回は北海道が全国でも最も欠ける割合が大きく、見ごたえがあります。気になる天気ですが、太平洋側東部は晴れてしっかりと見られる所が多い見込みです。その他の地域は雪雲が広がりやすくなるものの、見上げた空が曇っていても諦めるのは早いです。気長にチャンスを待ちましょう。
今回の日食の特徴
札幌では6日午前8時46分ごろ、右の上のほうから欠け始めます。その後少しずつかけていき、午前10時13分頃に最も大きく欠け(4割ほど)、11時47分にはかけ終わりとなり、もとの丸い太陽に戻ります。なお道内各地でのそれぞれの時間の誤差は2分くらいで、大きな違いはありません。
今回の日食は、以下の特徴があります。
○北の地域ほどかける部分が大きい。
○太陽高度があまり高くなく見やすい。
○かけ始めからかけ終わりまで、すべて見られる。
○当日は日曜日で、ゆっくり観察できる。
ちなみに、今年は12月26日にもう一度日食が起こりますが、このときは太陽が欠けたまま沈むため、今回のようにすべての行程を見ることはできません。
観察するときの注意
太陽を直接見るのは非常に危険ですので、必ず日食めがねなどの専用の道具を使いましょう。
また、道内各地の天文台や科学館などの施設で観察会が予定されています。専門の方のお話を伺いながら、観察するのも面白いかもしれません。
さて気になる当日の天気は
6日の北海道付近は冬型の気圧配置で、日本海側を中心に雪の降る所が多くなります。
広く晴れる太平洋側東部は日食の様子をしっかりと観察できそうですが、その他の地域では雪雲が邪魔をしてきれいに太陽を見ることが難しくなりそうです。
ただ、日食はわりと長い時間続きます。冬場の雪の日には、雪のやみ間に雲に隙間ができて青空が見られることもよくありますので、ゆっくり気長にチャンスを待てば、雲と雲の間に欠けた太陽の姿を見られるかもしれません。