毎年のように「長友に代わる新戦力」が加入したが、最終的にはポジションを勝ち取り、7年半に渡って主力サイドバックとして活躍した。特に2013-14シーズンはリーグ戦35試合出場で5得点6アシスト。在籍中にリーグ戦優勝を果たすことはできなかったが、チームの副主将を務め、キャプテンマークを巻いた試合もあった。

 今後、長友を超える信頼を得て、ビッグクラブで長期間に渡って活躍する日本人選手は現れるのか。南野と久保がビッグクラブへ“返り咲き”する時が来るのか。冨安は故障を乗り越えてアーセナルでキャリアを重ねることができるのか。それとも、三笘薫や上田綺世といった進境著しい選手たちが、ビッグクラブに引き抜かれることになるのか。W杯本大会も控えた2022-23シーズンは、日本人選手たちの今後のキャリア形成にとっても非常に重要なシーズンになる。(文・三和直樹)

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