モルヒネ東京 プラネタリウムに浮かぶステージで“アーバン”な夜を演出
モルヒネ東京 プラネタリウムに浮かぶステージで“アーバン”な夜を演出

 フジテレビで放送されたドキュメンタリー番組『NONFIX』にナカヤマユキコ(vo)が出演し話題となっているモルヒネ東京。4月19日 渋谷LOUNGE NEOにて自主企画イベント【「モルヒネ春夏秋冬」~春の陣~】を開催した。

モルヒネ東京 スペーシーでアーバンな写真一覧

 本イベントは、発案からアーティストブッキング、演出などをナカヤマユキコを中心にバンドのDIYで敢行。渋谷LOUNGE NEOの半球型フロアを利用した“プラネタリウムライブ”となっており、ヤスエミカ(midori-gumi)による3台のプロジェクターを使用したVJとミラーボールでプラネタリウムを再現し、宇宙に浮かぶステージが完成。

 当日、オープニングアクトとして駆けつけたのは、謎の仮面バンド チャレンジ東京。なんともゆるーい空気の中、荒井由実「ルージュの伝言」や久保田利伸「LA・LA・LA LOVE SONG」のアコースティックカバーを披露し、会場を暖める。さらに、転換中にはマツナガツヨシによるディスコ/ファンクを中心としたDJもあり、観客は肩を揺らし、スペーシーな空間を楽しんでいた。

 本編では、多種多様なアーティストが出演。ポップながらも遊び心満載の世界観で、まるで銀河旅行のようなライブを展開したエレポップユニット JaccaPoP。暖かく優しいハーモニーとキレの良いギターで、流れ星のような輝きを生んだロックバンド 屋根の上のルーニー。洗煉されたシティ・ポップサウンドを歌とギターのみで響かせ、持ち前の人懐っこさとコール&レスポンスで会場を暖めたシンガー UKO。ジャンルは違えどそれぞれのアーティストが、プラネタリウムに浮かぶステージを鮮やかに彩っていった。

 そして、お待ちかねモルヒネ東京の時間。ナカヤマユキコが真っ白なドレスに花冠というなんとも神々しい姿で登場し、定番曲「トウキョウナイト」でショーがスタート。オシャレなアコースティックアレンジとプラネタリウムが相まって、アーバンでムーディーな雰囲気が広がっていく。「敬具」では、アコースティックギター、鍵盤、歌という3人編成、さらに「いろはうた」ではアコースティックギターに歌という最小限の編成に。曲を重ねる毎に楽器の数が減っていき、息づかいや細かいニュアンスはより鮮明になっていく。その、優しくウィスパーな歌声を響かせる姿に、バンド編成時の舞うようなステージングとのギャップに驚かされた人も多かっただろう。

 その後は、再度5人編成でのステージに。前半のアコースティックライブならではのしっとりとしたステージからは一変し、モルヒネ東京らしい元気で明るいパフォーマンスを繰り広げる。ナカヤマユキコが客席に飛び込んでいったり、ソファ席へ登り観客の手を取り歌ったりと、思わぬファンサービスに、観客も大盛上がり。ラストには、ストレートなロックナンバー「Colorschemer」を、凝ったアレンジでは無くストレートなアプローチで歌唱。満点の星空へとスパーンと気持ち良い歌声を響かせ、プラネタリウムに浮かぶステージを後にした。

撮影:内山直也


◎イベント【「モルヒネ春夏秋冬」~春の陣~】
4月19日(日)渋谷LOUNGE NEO SET LIST:
01.トウキョウナイト
02.タイムマシーン
03.敬具
04.いろはうた
05.ループする
06.Colorschemer