潮風が香るアルゼンチン音楽。といっても、あまりイメージできないかもしれない。ブラジルであればボサノヴァなどは、太陽や海のイメージがあるだろう。しかし、アルゼンチンのコンテンポラリー・サウンドは、タンゴやフォルクローレにしても、どちらかというと海よりも山や川、太陽ではなく雲や雨だ。そんな内省的な音楽が主流のアルゼンチンには珍しいグループが、このペロタ・チンゴーである。

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