<その2> 脚長シルエットを作る
若いころは石橋さんも、背が低いことをコンプレックスに感じていた。でも、それを嘆いていても仕方がないと切り替えて、小柄でも似合う服を着よう、と工夫を重ねてきた。
編み出した鉄則は、トップとボトム、どちらかを小さくするということ。ダボッとしたニットには細身のパンツ、ワイドパンツをはくならトップスを小さくまとめる、という具合だ。
上半身も下半身も細いラインのものを身に着けるときは、ショールやカーディガンを肩にかけて目線を上へ。シャツを着るなら、写真のように裾を片方だけパンツにインしたり、下のボタンをあけたりすると、「脚長効果」が高まるという。
<その3> 身に着ける「色」は3色まで
コーディネートを考えるとき、色の数をバッグや靴も含めて3色までに抑えると、ごちゃごちゃせずにまとまりが出る。3色目に黒を持ってきて全体を締めたり、同系色なら素材違いにして、バッグには抜け色を使うのが石橋さん流だ。
この「3色」が成り立つのは、そもそも選ぶ洋服がシンプルだから。ワードローブは無地が圧倒的に多く「柄物はほとんどない」とのこと。着てみて顔映りのいいものを選ぶのがポイントで、自身は「オータム系」の色と相性がいい。赤系ならボルドー、緑系なら深緑が似合う。
自分のテリトリーから外れる色を試すときは、顔周りではなくボトムに持っていくといい。石橋さんは長くカーキに手を出せずにいたが、写真ではスカートでチャレンジ。トップスには自分に似合うと感じている深緑、バッグの黒い文字と合わせて黒のカーディガンを肩にかけた。
「これでコーディネートが締まります」と石橋さん。
<その4> モノトーン中心なら靴や小物を差し色に
モノトーンのコーディネートが好き、と石橋さんは話す。最近は特に黒が好き。カッコよく見せたいときほど黒だという。でも、印象が重くなりやすいのもまた黒だ。