強い台風5号は今後、西よりに進み、小笠原諸島へ接近。週末以降の進路は定まっておらず、本州付近への高波の影響が長引きそう。また、フィリピンの東で台風9号が発生し、北上中。今後も台風情報から目が離せません。
この記事の写真をすべて見る強い台風5号の今後の進路は?
きょう26日(水)午後3時現在、強い台風5号は南鳥島近海を北西へ進んでいます。台風5号の北側にある高気圧の勢力が強いため、今後は進路を西よりに変え、強い勢力を保ちながら小笠原諸島へ近づく見込みです。小笠原諸島では29日(土)から雨や風が強く大荒れの天気となり、海上は大しけとなる恐れがあります。
そのまま西へ進むかと思いきや、台風5号の西側にあたる九州付近から大陸にかけての高気圧も勢力が強く、行く手を阻みます。29日(土)頃からは動きが遅くなり、小笠原近海をウロウロ。30日(日)と31日(月)の予報円はかなり大きく、進路の予想にまだ幅があります。ただ、この付近は上空の風が弱いため、台風5号は来週前半にかけて小笠原近海で長い時間とどまり、小笠原諸島は荒れた天気が長く続く恐れがあります。また、本州などの太平洋側にはすでに台風5号からのうねりが届いている所がありますが、来週にかけても波の影響が長引きそうです。台風から離れていても、マリンレジャーは急な高波に注意が必要です。
台風9号の今後の進路は?
一方、きょう正午にフィリピンの東で台風9号が発生しました。今後は、発達しながら北よりに進むと見られます。29日(土)には強い勢力になる予想です。沖縄は今週末から台風周辺の湿った空気の影響を受けるでしょう。台風9号も動きが遅く、予報円がかなり大きくなっています。
来週は本州の天気にも影響か
夏は、日本付近では台風の進路を左右する上空の風が弱いため、台風が複雑な動きをすることが多いという特徴があります。強い台風5号も9号も進路予想が難しくなっており、この先、予想される進路がどんどん変わる可能性もあります。来週の本州の天気に影響することも考えられます。夏休みで海や川など屋外のレジャーを予定されている方も多いと思いますが、この先も最新の台風情報をチェックしてください。