「愛と青春の旅だち」のジョー・コッカー(70)が死去
「愛と青春の旅だち」のジョー・コッカー(70)が死去
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 イギリスのロック・アーティスト、ジョー・コッカーが亡くなった。70歳だった。ビートルズの「ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ」のカバーや、1982年のスマッシュヒット「愛と青春の旅だち(Up Where We Belong)」などで知られるシンガーだった。

 コッカーと契約したソニー・ミュージックのCEO兼会長、エドガー・バーガーによるステートメントには、「ジョー・コッカーはロックとブルースの歴史において伝説的なアーティストであり、私が今まで会った最も謙虚な人の一人です。彼の声は永遠に我々の記憶に刻まれるでしょう。そしてこの想いをジョーの奥様、パムや彼のご家族に捧げます。ジョーは世界中の何百万人ものファンの心の中で生き続けます」と綴られている。

 1944年にシェフィールドで産まれたコッカーは、1969年の【ウッドストック・フェスティバル】に出演。後に1980年代の大ヒットテレビ番組『素晴らしき日々(The Wonder Years)』のテーマ曲にもなった1968年の「ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ」をはじめ、米ビルボード・シングル・チャート“Hot 100”に19曲を送り込んだ。

 1982年には、映画『愛と青春の旅だち(An Officer and a Gentleman)』からジェニファー・ウォーンズとのシングル「愛と青春の旅だち」でHot 100の首位を獲得。同曲は、彼が唯一獲得したグラミー賞である最優秀ポップ・パフォーマンス賞(デュオまたはグループ)をもたらした。

 またトップ40には、「美しすぎて(You Are So Beautiful)」(5位)をはじめ、「ザ・レター」(レオン・ラッセル&ザ・シェルター・ピープルとの1曲、7位)、「ホエン・ザ・ナイト・カムズ」(11位)、「フィーリング・オールライト」(33位)がチャートイン。このほか有名な曲は、ランディ・ニューマンが書いた「You Can Leave Your Hat On」だが、同曲はその後、映画『ナインハーフ』で使用され1986年にヒット。“メインストリーム・ロック・ソング”チャートで35位をマークした。

 コッカーは肺がんとの闘病が伝えられていたが、エージェントは病気(病名未公表)のため亡くなったとしている。