【ビルボード】J・コール ラップ界を担うスーパースターが全米アルバム・チャート1位に
【ビルボード】J・コール ラップ界を担うスーパースターが全米アルバム・チャート1位に
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 ついに、無敵のテイラー・スウィフトから首位を略奪!J・コールの3rdアルバム『2014フォレスト・ヒルズ・ドライヴ』がNo.1デビューを果たした12月27日付アルバムチャート。

 38万枚と驚異的な初動枚数で首位デビューを果たした、J・コールの『2014フォレスト・ヒルズ・ドライヴ』。ストリーミング回数や単曲のダウンロードがポイントに追加されることになったアルバムチャートだが、J・コールに関しては、HOT100チャートをみても「ウェット・ドリームズ」が73位、「ノー・ロール・モデルズ」が95位と、シングルのヒットが目立っているとはいえない。また、ストリーミング回数をみても、テイラー・スウィフトの「ブランク・スペース」や「シェイク・イット・オフ」のような数字をたたき出している曲はなく、単純にアルバムの実売がポイントの全域を占めているといえる。
 J・コールは2011年に『コール・ワールド:ザ・サイドライン・ストーリー』で、ラップチャート、R&Bチャートと3冠を制覇し、華々しいデビューを飾った。勢い衰えることなく、続く2nd『ボーン・シナー』でも3チャートを制覇、そして本作でも3作連続でその記録を更新するという快挙を成し遂げた。
 一方、シングルチャートでは未だ、TOP10入りを果たしたことがなく、“ヒットチャートから火がついたアーティスト”ということではなく、純粋に“アルバムアーティスト”といえる。若手ながら、今後のラップ界を担っていくスーパースターの1人といえよう。

 J・コールから首位を奪われたテイラー・スウィフトだが、その差はそう離されたものではなく、登場6週目にして32万枚と驚異的な数字をキープし続けている。おそらく、2015年の年間アルバムチャートTOP10入りも間違いなく、2年連続のランクインが確定されたようなものだ。次週は再びNo.1の座に返り咲く可能性が高い。

 テイラー・スウィフトの登場前には、カントリー界の新女王として君臨していたキャリー・アンダーウッドの初のベスト盤となる『グレイテスト・ヒッツ』が、10万枚を突破し、4位に初登場。来年でデビュー10週年を迎えるキャリー。カントリーチャートでは、なんと12曲ものNo.1を獲得していて、デビュー曲にして首位獲得となった「インサイド・ユア・ヘヴン」や、2007年の年間6位にランクインする自身最大の大ヒット曲となった「ビフォア・ヒー・チーツ」などが収録されている。また、ベスト盤からの新曲として収録された「サムシング・イン・ザ・ウォーター」は、HOT100チャートで24位に、カントリーチャートでは早くもNo.1を獲得している。