「字がきれいに書けなくて母親や先生に注意される」という相談を送ってくれたのは、小学4年生の男の子。数多くの子ども向けライブを開催し、YouTubeチャンネル「おっぱっぴー小学校」も人気の小島よしおさんが子どもの悩みや疑問に答えるAERA dot.の本連載。字を書くことは自分を大切にすることだという小島さんが提案する「心のトレーニング」とは?
【写真】「字が汚かった」小島よしおさん、大人になった今の文字は?* * *
【よしおの答え】
よしおも小学生のころすごく字が汚かった。それなのに同じく字が汚い君が「きれいに書こう」という気持ちを持っているだけで素晴らしいな、って思ったよ。たとえ途中で疲れてしまったとしても、「何文字かは丁寧に書こう」って思えていて素晴らしいよ!
よしおがいちばん字を書いていたのは学生時代だけど、大人になっても字を書く機会っていうのはある。ホテルに宿泊するときのサインとか、役所に出す書類とか。大人でも字が汚い人はいるけど、人に見られる場面で字が汚いと、「恥ずかしいな……」って思うこともあるよ。
■字の乱れの原因は「時間がない」?
この相談をもらってから、よしおも周りの友だちと字について話し合ってみた。そこで出た共通の意見が、「字は性格を表すよね」ってこと。たとえば、字を丁寧に書く人は几帳面(きちょうめん、って読むよ!)だったり、大きめの字を書く人はおおらかな性格だったり、小さい字の人は気にしいな性格だったり……。実際に、「書は人なり」っていう言葉もあるくらいだから、字には書いた人の性格がにじみ出るものなのかもしれないね。人の書く字から性格や心理的特性を推測する「筆跡心理学」なんていうのもあるそうだよ。
次のページへ「時間がない」って思うと焦ってしまう
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